メル・ギブソン主演の傑作アクション映画シリーズ『マッド・マックス』。2015年に、30年振りに第4弾となる『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(以下『怒りのデスロード』)が公開され、世界的に大ヒットとなった。
世界中にコアなファンを持つことで知られる本シリーズだが、インド人アーティストが、『怒りのデス・ロード』へのオマージュとも取れるプロモビデオ「PARTY ANIMALS Video Song」を製作。「まんまじゃん!」と思わず声を上げたくなりそうなビデオには、そこはかとなくインド感も漂い、‟近未来SFインド” な『マッド・マックス』ワールドが展開されているのだ!
・インド版『怒りのデス・ロード』!?
『怒りのデス・ロード』へのオマージュとも取れるプロモビデオを制作したのは、インドのダンスミュージック・デュオ ‟Meet Bros.:ミート・ブロス” だ。
オリジナルかつ、クリエイティブな作品を生み出すのがアーティストというものだが、時として、自分が好きなミュージシャンのスタイルを取り入れたり、影響を受けてしまうことだってある。そして、このプロモビデオでは、彼らの『怒りのデス・ロード』への憧れが、タップリと感じられる作りとなっているのだ。
・設定やデザインが『怒りのデス・ロード』のまんま!
まず、カルトリーダーのイモータン・ジョーの妻達だと思われる女性に捕らわれ、ミート・ブロスがトラックに乗せられて移動していると、車のラジオから彼らの曲が流れてくるではないか!
もう、砂漠と荒廃した世界観に車やトラック、衣装デザインに至るまで、全てが『怒りのデス・ロード』まんまである! 6分にわたるビデオにおいて、実際に曲が始まるのが2分経ってからなので前置きが長いが、その間も、インドちっくな『マッド・マックス』ワールドを楽しめてしまうのだ。
・ボリウッド風にアレンジされまくり!
インド風のリズムが特徴的で、エスニック感満載なダンスナンバー「PARTY ANIMALS」は、ちっとも、『マッド・マックス』の硬派でハードなイメージにマッチしない。だが、そんなミスマッチ感が妙にしっくりきてしまうのは、ミート・ブロスの「好きなんだからいいじゃん!」といった、『怒りのデス・ロード』への愛が感じられるからかもしれない。
ビキニ姿のお姉さん達が激しく腰を振り、思いっ切りボリウッド風にアレンジされまくった感は否めないが、インド版『怒りのデス・ロード』が製作されたら、こんな感じになるのかもしれない。ネットユーザーのビデオに対する反応は、「カッコイイ曲だな!」とか「『怒りのデス・ロード』を思わせる作りだね」といったコメントが多く、ほとんど否定的な意見は見受けられなかった。
日本の筋金入り『マッド・マックス』ファンが、このプロモビデオをどう思うか気になるところだが、「こういうのもアリなんじゃない!?」と軽く受け止めて頂けたらと思う。