私(佐藤)は「大盛り」や「デカ盛り」と聞くと、男性向けの飲食店が頭に浮かぶ。いつもお腹を空かせた若い人や、力仕事に従事している人に支持されているイメージがあるのだが、それはどうやら思い込みのようだ。
最近、ちょっとオシャレな感じのダイニングに行き、肉・ライス3倍盛りのローストビーフ丼を頼んでみた。女性客の多い店なので、そこまでの量のモノは出ないだろうと、甘く考えていたら……。ライスを食い切ることができない事態に陥った。完全に侮っていた。まさか肉がご飯の上で立っているとは思わなかったぞ……。
・地下2階のダイニング
そのお店「Saka’s Bistoro? & Wine bar Waigaya」は新宿3丁目にある。街中の好立地ながらビルの地下2階にあり、店の存在に気づかない人も多いかもしれない。入ってみると店内はかなり広く、装飾はとてもシンプルで清潔感がある。
・そこまで量はないだろうと思ったら……
この店構えでまさかデカ盛りが出てくるとは想像しにくい。ランチメニューを見ると、結構軽い感じで『名物! ローストビーフ丼!! 950円』と共に『肉、ライス3倍 +1000円』と書かれている。元の量がわからないけど、こんなオシャレなお店なのだから、そこまで量はないだろうと、完全に舐めてかかってしまった。ところがである……。
・肉が立ってる!?
前菜のサラダを軽くつついて待っていると、完全に想像を超えた代物が出てきた。ちょっと待て、器の真ん中で肉が立ってるぞ! ここはそういう感じのお店じゃないよね?
・まあ、待て
こ、これが3倍盛りか……。心の準備もお腹の準備も不十分なまま来てしまった。だって、そんなに本気なモノが出てくるとは思わなかったから。ちょっとふざけてカラかってたら、本気でブチ切れた同級生みたいな感じだぞ。「まあ待て、一旦落ち着いて話そう。な!」って感じ。顔面蒼白になるレベル。
そもそもこれ、どうやって食ったらいいんだ? やっぱり上から食っていくべきだよな。でも、どう考えてもこの肉の塔は、崩壊するだろうから、最初から崩して食うべきか? どう食べるのが正解なのかわからない。
・総量1キロはある
食べないことには前に進めない。という訳で、肉の塔をいったん倒して、少しずつ食べ進めることに。ローストビーフは和風の味付けで、肉質柔らか。これは肉を3倍増しにして正解だった。勢いよくペロリと食えそうな感じ! しかしご飯が……。肉の下に隠れているけど、ご飯の量はかなりのモノだ。これまでいろいろデカ盛りを食べてきたからわかるぞ。これ総量1キロはあるな。
1キロは私の食べることのできる最大の量。それも、それなりに体調と心構えを整えておかないと食えない量だ。完全にしくじった。軽いノリで対峙すべきメニューではなかった。ちなみにご飯の中央には、温玉が隠れている。
・手ごわい……
丼とのファーストコンタクトの段階で、すでに圧倒されていた私は、肉を食い切ることができたものの、ご飯を残してしまった。お店がカジュアルだからって、甘く見るべきではない。ここのローストビーフ丼3倍盛りはかなり手ごわいぞ。コンディションを整えて挑むべし。
・今回訪問した店舗の情報
店名 Saka’s Bistoro? & Wine bar Waigaya
住所 東京都新宿区新宿3-13-5 クリハシビル B2F
営業時間 11:30~15:00、17:30~0:00 土日祝日12:00~0:00
定休日 なし
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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▼このお店では、ランチにアイスティーがついてくる
▼ローストビーフ丼3倍盛り(1950円)
▼圧倒的な肉の山! 器の真ん中にそびえ立つ肉の塔
▼軽い気持ちで頼むと、負け戦を仕掛けることになるので注意