これまでに数々のローストビーフ丼を紹介してきた我々ロケットニュース24。やはりそれらは、肉バルと呼ばれるようなお店で提供されることが多かった。しかし、今回私(あひるねこ)が訪ねたのは、どういうわけか たこ焼き屋である。え? たこ焼き屋にローストビーフ丼なんてあるの?

しかもそのローストビーフ丼、総重量が1キロ以上もあるのに、なんとお値段1000円だという! 何だそれは。やけに安くないか? 安すぎて若干不安ではあるものの、その激コスパなデカ盛りローストビーフ丼を食らうべく、噂のたこ焼き屋へと向かった。

・変わった雰囲気のたこ焼き屋

東京・中野区。西武新宿線の都立家政駅を降り、道なりに歩いていく。そろそろ店もなくなってきたなーという所に、ひっそりと佇んでいるのが「たこ焼き酒場 もんもん」だ。デカデカと書かれた「たこ焼き魂燃ゆ」という文字から、一筋縄ではいかなそうな香ばしさを感じたのは内緒である。

・中でガッツリ飲める

当然たこ焼き屋なので、店頭で買って持ち帰ることもできるようだが、どうやら店内でも食べられそうだぞ。中に入って席に着くと、たこ焼き以外にもメニューが豊富。たこ焼き屋というよりも、たこ焼き屋を兼業している居酒屋のような感じだ。ビールで喉を潤しながら、少し様子をうかがうことにした。

他のテーブルを見ると、皆ガンガンに酒をあおっている。お通しが出てきたので、居酒屋という認識で間違いはなさそうだが……。周囲の空気に流され、せっかくなのでと たこ焼き(300円)をつまみに普通に飲んでしまったぞ。そして、ローストビーフ丼を食べている客は誰もいない。

途中、意を決して店員さんに聞いたみた。

──ローストビーフ丼ってできますか?

「できますよ。600円の並盛と1000円の大盛がありますが」

──じゃあ大盛で!

「……本当に大丈夫ですか?」

──へ? はい、お願いします。

「そうですか、わかりました……」

・ヤバそうなローストビーフ丼

事前に飲んでいたからだろうか。大盛を注文した私に、本当に食べられるかどうかを執拗に確認する店員さん。ゆーて1000円っしょ? と甘く見ていたのだが、一体どんな代物が登場してしまうのか? しばらくすると、いよいよローストビーフ丼(大)がその姿を現した!




で、でけェェェェェェエエエエ! 天高く積み重なったローストビーフの山・山・山ァァァ!! そして……重ッ! 丼自体はたいした大きさではないのに、見た目以上の重さだ。これは間違いなく1キロ以上あるわ。ていうか、こんなのどっからどうやって食ったらええねん!?

・食べ応えありまくり

ドミノ崩しのように慎重に肉を剝がすと、1枚1枚の大きさもかなりビッグであることに気付く。厚さも相当なものであり、女性だと一口で行くのは難しいかもしれない。本来ならフォークとナイフを使って食べるべきサイズだが、それをワイルドに食らうのがここのマナーであろう。

驚くことにこのローストビーフ、なかなかウマいじゃないか。「たこ焼き屋が出してる」なんていう枕詞による逃げ道は不要のクオリティーだ。そして、わかってはいたけどクッソ多い! ライスも超多い!! 20枚以上は余裕で乗っているので、シェアして食べるのもアリだろう。

・全然減ってくれない

店員さんからの勧めで、下の皿に肉をよけながら無限に続くライスを食べ進めていく。食べるというか、もはや掘削作業のようになってきたぞ。しかし、まるで苦痛ではない。むしろめっちゃ気持ちいいィィィィイイイ!

だが、さすがに苦しくなってきた……。もうそろそろ減ってきたかな? と、皿によけていた肉を丼に戻すと……。

うおぉぉぉおおおい! 復活してんじゃねェェェェェェエエエエ!! 何だこの「倒したと思ったボスにありがちなこと」みたいな展開は。しかし、最後の力を振り絞って食べまくった。結果、ライスを少しだけ残してしまったが、店員さんは残しまくるだろうと予想していたらしく上機嫌だったぞ。

・激コスパ

このローストビーフ丼は、昼でも夜でも注文することができるようだ。ハッキリ言って、1000円でこの量はマジでハンパない。コスパ面で言うなら、数多のローストビーフ丼の中でも屈指だろう。何とも珍しいたこ焼きのローストビーフ丼、一度お試しあれ!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 たこ焼き酒場 もんもん
住所 東京都中野区鷺ノ宮1-30-13
時間 11:30~23:00

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼ヤバイ!

▼普通に居酒屋として利用できる

▼多いだけではなくちゃんとウマかった

▼これもヤバくね!?

日本、〒165-0032 東京都中野区鷺宮1丁目30−13