マイクロソフト社といえばWindowsやOfficeでお馴染みのコンピューター技術会社だ。そのマイクロソフト社の開発チーム「Interactive 3D technologies」が発表したコミュニケーションシステムが今話題となっている。
そのシステムの名前は『ホロポーテーション』である。簡単に言うと、頭部に装着するゴーグル型ディスプレイ「ヘッドマウントディスプレイ」を使って、遠くにいる者同士があたかも同じ部屋にいるかのような感覚で会話できるコミュニケーションシステムなのだが、これがマジで凄いのだ。
・ホロポーテーションの仕組み
ホロポーテーションの仕組みだが、複数の3Dカメラで撮影した映像をヘッドマウントディスプレイに映し出すことによって、3Dホログラム映像とコミュニケーションをとることが可能になるという。名前の通り、ホログラムとテレポーテーションを組み合わせたシステムなのである。
・男性が浮かび上がるように登場
解説動画を再生すると、リビングルームのようなところで白いシャツの男性が立ちながら話し始める。その後、13秒ほどのところで突然もう一人のチェックのシャツを着た男性が浮かび上がるように登場するのだが……。
・マジでリアルなホログラム映像
なんと、このチェックのシャツを着た男性、実は他の部屋にいるというのだ! 確かによく目を凝らして見ると合成とわかるものの、パッと見たところ同じ部屋にいるようにしか見えない。マジでリアルなホログラム映像である。
続いて、2分7秒ほどのところで今度は少女が現れ、先ほどの白いシャツの男性と会話をしながら部屋の中の椅子に腰掛けたり、ぬいぐるみを持ち上げたりするのだが、この少女やぬいぐるみも転送されたホログラム映像だというから驚くしかない。
・録画した映像の拡大縮小も可能
さらに注目すべきは、これらの映像は保存することが可能で、その映像をヘッドマウントディスプレイに投影しながら手のジェスチャーで拡大縮小まで出来てしまうという点だ。
・ディスプレイの価格は約32万円
まるで映画「スター・ウォーズ」に登場するロボットR2-D2のホログラム投影シーンを彷彿とさせるようなこのシステム。 現在のところ実用化については未定とのことだが、開発者向けにヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」の販売はすでに開始されていて、その価格は約32万円(3000ドル)だという。
システムが実用化されてディスプレイが手の届きやすい価格で販売されれば、爆発的に普及する可能性も十分にあるだろう。今後の進展に期待大だ。
▼ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」の解説動画はこちら。
https://youtu.be/aThCr0PsyuA