近頃は、広告や雑誌に載っているほとんどの写真が、フォトショップで加工されているといっても過言ではない。フォトショしなくても美しいモデルの肌が、毛穴が見えないほどトーンが整えられ、さらに、ウェストや腕が細く見えるよう手を加えられてしまうのだ。
そんな現状に異を唱えるべく、堂々とスッピンを SNS で公開する海外セレブも多い。ところが、『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』でレイ役を演じたデイジー・リドリーが、「SNSにおける自尊心」について、一般人が共感してしまいそうな力強いメッセージを発信しているのだ!
・デイジー・リドリーが自尊心についてメッセージを発信!
『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』で、フォースの力を発揮して、ダークサイドの指導者カイロ・レンを打ち負かす強さを見せたレイ。しかし、本作でスッピンに近いメイクでレイを演じたデイジーが、自身の画像共有サイト Instagram にて意外な告白をしているのだ。
彼女は、アプリで加工してメイクアップを施した自身の写真に、「#nofilter(加工なし)」、「#nomakeup(スッピン)」との文字を入れた画像を投稿。その写真には、彼女の ‟自尊心について思うこと” が綴られている。
・スッピンを見せなくても自尊心が低い訳じゃない!
デイジーの投稿は、「『SNS に投稿されるほとんどの写真が加工されていて、人生の素敵な瞬間のみが選ばれ、誰にとっても自尊心は大きな問題』だって言われるけれど、それは事実じゃないわ」との言葉でスタートする。
「自分の素肌が完璧ではないから、スッピンの自撮り写真を載せたくても投稿できないの。それに、辛いワークアウト中にいつも笑顔を見せるわけでもないし、‟もう無理!” なんていうコメントを毎回付けることもない。かといっても自分のことは好きだし、どんな生活を送っているのかシェアしたいと思っているだけ。( SNS の使い方に)バランスを取るようにしているの」
と続け、ワークアウト中に笑顔を見せずにスッピンを披露しないからといって、自尊心が低い訳ではないと述べているのだ。
・SNS は人の自尊心を測るバロメーターではない!
なんだかデイジーに、「自分に自信がないことがあったっていいじゃない! 誰も完璧ではないんだし、そんな自分を全て SNS でさらけ出す必要はない」と言われているようで、励まされた気分である。
確かに、加工されすぎた広告写真などが ‟美の基準” について、間違った固定観念を植え付けることもある。しかし、個人の意見や写真を発信する SNS では、自分が心地良い範囲で使用すれば良いのだし、SNS が人の自尊心を測るバロメーターにはならないだろう。
生活の一面を切り出した SNS を見ただけで、その人が、どういう人物か決めつけてしまうネットユーザーもいる。だが人間は、SNS だけでは測り知れないほど様々な面を持っているものだ。ユーザーはバランスを保ちながら SNS を使い、それを見る人も、偏った見方をしないよう心掛けることが必要ではないかと思う。
参照元:Instagram @daisyridley、Mashable(英語)
執筆:Nekolas