2016年2月12日に全米で公開した映画『デッドプール』。初週週末興行成績は「アバター」を越えて、20世紀FOX映画史上最高のオープニング記録を叩き出したという。さらには『テッド』や『キングスマン』のオープニング成績も飛び越え、R指定作品でも歴代1位というから、爆発的大ヒット作品と言っていいだろう。
そんな『デッドプール』の日本公開日は2016年6月1日が予定されているが、それに先駆けて日本語版の予告編が公開されたのでお知らせしたい。一般的なヒーローらしからぬ “ひねくれ具合” は他のアメコミ映画と一線を画しているぞ!
・ヒーローでも悪役でもない
『デッドプール』は、アベンジャーズやスパイダーマン、X-MENなどと同じマーベルコミック原作のアメコミ作品である。映画はX-MENと同系列の「20世紀フォックス」が手掛けており、アベンジャーズやアイアンマンはディズニー、スパイダーマンはソニーが版権を有している。
それはさておき原作の『デッドプール』は、スーパーヒーローとも悪役ともいえない絶妙な立ち位置で人気を博しているキャラクターだ。映画でもその路線は踏襲されており、発表では以下が大まかなストーリーとなっている。
「かつて特殊部隊の有能な傭兵だったウェイド・ウイルソンは、好き勝手に悪い奴をこらしめ、金を稼ぐというヒーロー気取りの生活をしている。恋人との結婚を決意し幸せな日々を送っていたが、突然末期ガンを宣告されてしまう。ある組織から末期ガンが治せると聞かされた彼は施設に連れて行かれ、そこで悲惨な人体実験を受ける。
やがて、どんな攻撃を受けても回復できる肉体を手にするウェイド。しかし全身を醜く変化させられた彼は、施設から逃亡すると全身赤いコスチュームに身を包み自らを「デッドプール」と名乗るようになった。そして、自身を実験台にし人生を滅茶苦茶にした男に復讐を果たすことを決意する」
・映画にはX-MENのキャラクターも登場
注目は「ヒーロー気取りの生活をしている」というところ。本人はヒーロー志向が強いのだが、コミカルな性格や自己中心的な性格でヒーローとはいえず、だからといって悪役(ヴィラン)でもない、数多きアメコミキャラの中でもオンリーワンの存在なのだ。
予告編を見てみると、原作のお茶目な性格はそのままに、ポップでクールなデッドプールが描かれている。また、X-MENの主要登場人物コロッサスの姿も確認できるから、アメコミファンならば期待できる内容といえそうだ。
さらに原作のデッドプールは「自分が漫画のキャラクターだと理解していて、読者に語りかける」という、ある意味で掟破りの能力を有している。映画ではそこも同様なのか注目してみよう。いずれにせよ、日本でも大きな話題を呼ぶであろう映画『デッドプール』は2016年6月1日公開だ! 続報を待たれよ!!
参考リンク:YouTube
執筆:P.K.サンジュン
Photo:© 2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
▼こちらが予告編だ!