寒い冬に冷たい食べものなんて狂気の沙汰……多くの人がそう思うに違いない。アイスならまだアリかもしれないけれど、カキ氷なんて考えただけで鳥肌が立っちゃう! 以前紹介したようなあたたかいカキ氷ならアリかもしれないけれど。
しかし、そんな概念を覆してくれるお店が奈良にあった。 『こおりとお茶のお店 ほうせき箱』 だ──。冬にカキ氷もいいじゃない!! そう思えるカキ氷に出会ってしまったのだ。これからは冬にこそカキ氷だっ、さっそく紹介していきたい!
・カキ氷でキラキラ笑顔になるように
店名の “ほうせき箱” ……なんて可愛らしいネーミングだろう! 奈良では昔、おやつのことをホウセキと呼んでいたらしく、そこから「奈良の食文化に寄り添ったカキ氷(おやつ)を提供し、皆がキラキラした笑顔になるように」との思いでつけられたらしい。理由まで素敵だ!!
同店の魅力のひとつは、カキ氷の開発に余念がないこと。季節に合わせて次々と新作が作られているぞ。今シーズンのオススメは冬ということで、まったり目の「抹茶白あん氷」 や「カラメルミルクエスプーマカスタード氷(いちご・ラムレーズン)」とのこと。なるほど。それでは後者、 「カラメルミルクエスプーマカスタード(800円)」 のラムレーズン味を食べてみよう!
・世界一はかないカキ氷
「カラメルミルクエスプーマカスタード氷」 ……なんだか美味しそうだけど、カタカナばかりでどんなものか想像できないよ! ワクワクしながら待つこと数分、氷の上にフワフワの泡をまとい、黄金色のソースを身に付けたカキ氷が登場。てっぺんにラムレーズンがちょこんと乗っていて可愛い!!
ちなみに、エスプーマはスペイン語で泡という意味のようだ。ずっと眺めていたい気持ちになるが、そうもいかない。同店では「世界一はかないカキ氷を目指している」そうで、その言葉通りすぐに溶けてしまうからだ。どこの世界でも美しいものは命が短いものなのね。それでは食べてみよう!
・ふんわり氷にまったりカスタード
まずは氷にスプーンを挿入! 柔らかすぎて言葉が出ないほどだ。綿菓子を100倍柔らかくしたものをイメージしてほしい。味は上にかかったカラメルソースのコクとミルクの風味、ラムの効いたレーズンの組み合わせが絶妙。めっちゃ美味しいわ~!! そして、氷を掘っていくと中からカスタードが登場だ。
このカスタードがまったりしていて、今の季節にぴったり。 “吉野本葛入りココア” など奈良らしいあったか飲み物も充実しているので、カキ氷と一緒に楽しんでくれよな!! 記者は奈良産の和紅茶(400円)をいただいたぞ。
いかがだったろうか。外はまだまだ寒いけど、カキ氷が食べてみたくなったのではないだろうか。温かな店内で冷たいカキ氷を食べる幸せ、あなたも味わってみて!! ちなみに、こちらのお店は冬であろうとなかろうと大人気なので、スムーズに食べたいなという人は午前中に行くことをオススメする。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 こおりとお茶のお店 ほうせき箱
住所 奈良県奈良市餅飯殿町12 夢CUBE内
時間 10:00〜19:00(L/O18:00)
定休日 木曜日
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼世界一はかないカキ氷……!
▼見てこの断面!
▼中にはカスタードクリームが詰まっている
▼ぐわっと混ぜて食べると美味しい
▼ポットが可愛くてキュンとした和紅茶
▼茶粥朝ごはん(要予約)も気になる
▼季節に合わせて変わるメニュー
▼冬らしい飲み物と一緒ならカキ氷もペロリ
▼店員の気遣いが光る
▼店構えもカワイイ