誰しも一度は飲んだことがあると思われる「午後の紅茶」。その「無糖」バージョンである「おいしい無糖」が凄いらしい。何が凄いのかと言うと、オールマイティーに様々な食品に合うのだとか。商品のCMでは、納豆と合わせて「ナッティー」と名づけている。よし、そこまで言うなら、ホントにオール・マイ・ティーなのか日本が誇る料理で試してみよう。
・ナッティー
まずは、CMの最後に登場する「ナッティー」がホントに合っているのかを確認しておきたい。ネバネバの納豆との組み合わせは、のど越し命の紅茶にトロミがつきそうだが……
食べてみると、むしろ紅茶が納豆のネバネバを洗い流してくれてのど越しスッキリ。しかも、無糖のため、納豆の後味を打ち消すことなく、紅茶の風味が塩辛さをサポートしている。これは確かに合うわ! ナッティーウメェェェエエエ!!
・シオカラティー
次に用意したのはイカの塩辛。トロトロの塩辛が紅茶とどういった化学反応を起こすのか……全く想像がつかない。ちなみに、私は塩辛の生臭さが少し苦手だ。
塩辛を一つまみ食べた後、午後ティーをゴクリ。こ……これは! 塩辛の生臭さを紅茶の風味が和らげている!! さらに、しょっぱさとのコントラストで紅茶の味も際立っている。塩辛い後味が残る口の中に爽やかな風が吹きぬけるようだ。シオカラティー最高やん!
・寿司ティー
鮮魚系は意外と合うのかもしれない。というわけで次は寿司だ。私は寿司が大好きなので、これはどう転んでもウマいはずだ。はたして、寿司ティーは、シオカラティーを超えることはできるのか!?
まず、寿司を食べる。ウメェェェエエエ! 圧倒的だ。さすが日本伝統の鮮魚料理。寿司を食うためなら死んでもいい。それはともかく、午後ティーを飲んでみると……オヤオヤ? どっちかと言うと安パイな組み合わせのつもりだったが、思ったほどではないぞ? 寿司がウマいので十分ウマいが、塩辛ほどではない。意外な結果である。
・フグティー
鮮魚をもうひと押し確認するため、次はフグと合わせてみよう。フグは過去に一度食べた記憶があるが、久しぶりすぎて全く味を思い出せない。
一口食べてみる。食べた時に、まずコスパを考えてしまう……そんな味である。午後ティーを飲むと、ただでさえ淡泊なフグの味が、さらにサラっとしてしまい、なんだかもったいない。しかも、ポン酢と紅茶が喧嘩している。合うか合わないか以前にとにかくもったいない。フグティーはやめた方がいいと思う。
・くさやティー
最後に、日本の郷土料理の中でも “臭さ” という点で頂点を極めている「くさや」で試してみた。ちなみに私はくさやを食べるのは初めてだ。香りを重視する紅茶 vs くさや! これはイギリスと日本の伝統同志の一騎打ちだ!!
部屋中に充満するくさやの匂いは、例えるなら馬か牛の糞の匂いだ。間違いなく食べ物の匂いではない。でも、ひょっとしたら口に入れてしまったら意外と匂わないのかもしれない……だってそうじゃないとおかしいもん。こんなの食べられないもん。
だがしかし。その希望的観測は木っ端みじんに打ち砕かれた。口に入れた瞬間、鼻を通って脳天を直撃する牛糞。気がつけば私は、実家の近所にある牛小屋に立っていた。あれ~? さっきまで編集部にいたはずなのに……まあ、いいか。
よくない。この口の中の牛糞を飲み込まないことには前に進めないのだ。思い切ってくさやを噛んでみると、さらに濃縮されたエキスが鼻に上がってきた。ぐおおお、これ以上噛んだら殺られる……。
堪らず、午後ティーでくさやを流し込んだ。ハッキリ言って、合うとか合わないとかわからない。ただ1つだけ言えることは、午後ティーが無ければくさやを食べることはできなかったということだ。くさや半端ねぇ……。
・総評
まとめると、ナッティー含め今回試したものの中では、「シオカラティー」がベストだった。普段はそんなにイカの塩辛を食べない私だが、午後ティーとセットなら塩辛が手放せなくなるレベルで、くさやティーの口直しにも大活躍だったぞ。
なお、現在キリンビバレッジ公式ツイッターアカウントでは、おすすめの○○ティーをツイートするキャンペーンをやっているみたいなので、ぜひみなさんもマイ・ベスト・ティーを模索してみてくれよな!
参考リンク:「あなたのおすすめ“○○ティー” 」ツイートキャンペーン、午後の紅茶 おいしい無糖
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼優勝は塩辛+午後ティーのシオカラティー
▼なんだかんだで合わないモノはなかった