皆さんはリコーの「Theta(シータ)」をご存じだろうか? 1回のシャッターで360度撮影できるカメラである。これを使えば、通常の画像では見ることのできないところまで、全方位を見渡すことができてしまう。
さらにこれで撮影したデータをもとに、「Small Planet」(120円)というアプリを使うと、「リトルプラネット」と呼ばれる小さな星のような写真に加工できてしまうのだ。これで夜の新宿を撮影してみたところ、なかなか面白い写真を撮影することができたぞ。
・Theta専用アプリで離れて撮影
Thetaは本体シャッターを押さなくても、専用アプリを使えば離れた場所からも撮影が可能だ。しかも撮ったその場で画像を確認することもできる。まずはThetaで画像を撮影しよう。
・空が広い場所がオススメ
撮影するときに、少しだけコツがある。できれば、空が広く見えるところの方が良いだろう。室内で撮影した画像も加工はできるのだが、ゴッチャリとした感じになってしまい、小さな星のような感じが出なくなってしまう。
・地面に置くと良いけど注意
それから、可能ならThetaを地面に置いて撮ると良い。足元が写っている方が、加工後に小さな星に立っている印象がより強くなる。ただし、道端で撮影を行うと、通行している人にThetaを蹴られる恐れや、Thetaがひっくり返って傷つく可能性があるので注意。
・アプリ「Small Planet」に画像を読み込ませる
Thetaで撮った画像を一旦端末に保存する(iPhoneの場合はカメラロールに保存)。そしてSmall Planetを起動して、その撮影画像をSmall Planetに読み込ませるだけである。
画像を読み込ませたら、画面を指でなぞると画像をいろいろとアレンジすることができる。お気に入りの形にアレンジして画像を保存(save image)すると良いだろう。
・建物と多少距離をとる
夕暮れから夜にかけての歌舞伎町で撮影を試みたのだが、雰囲気の良い画像を撮影するコツがわかった。まずは、建物とは一定の距離があった方が良さそうだ。先に述べた「空が広い方が良い」という理屈と同じように、高い建物との距離が近いと、全天球にしたときに建物が覆いかぶさるようになってしまう。
それから、立木や街灯が1本近くにあると、構図が面白くなる。そして、あまり暗いと被写体の輪郭がぼやけてしまうので、多少は明るいところで撮影した方が良いだろう。
1度体感するとこれが結構ハマるので、いろいろと撮影して面白い画像を撮ってみよう!
参考リンク:Small Planet(iOSアプリ)
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼Thetaで撮影すると、360度見渡すことができる
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
▼以下はiOSでリトルプラネットに加工する方法。Thetaで撮影した画像を端末に保存したうえで、「Small Planet」(120円)を起動。すると最初に、Mapが表示されているので、下部のカメラアイコンをタップ
▼カメラロール(アプリが写真にアクセスすることを許可しておく)が呼び出されるので、Thetaで撮影した画像を選択
▼選択された画像はすでに加工された状態になっている。画面を指でなぞって好みにアレンジ
▼新宿・歌舞伎町界隈を撮影した画像