2016年2月5日放送の朝の情報バラエティ『ZIP!』(日本テレビ系)に、人気ロックバンド「バンプオブチキン」が出演した。インタビューでメンバーは、もしもバンドをしていなかったら? という質問に、意外な回答をしている。
彼らはバンドをしていなかったら、ニートだったかもしれないと語っているのだ。天性の才能と並々ならぬ努力の結果、成功を収めたのだが、私(佐藤)の知る人物に、バンドをやっていてもニートのような生活をしている人物がいる。一体何が、人気バンドマンと売れないバンドマンの命運を分けたのだろうか?
・バンドをやってても華やかとは限らない
その人物とは、自称有名ミュージシャンの中澤星児さん(33歳)である。バンプのメンバーとほぼ同世代の彼。フリサトとソレカラという2つのバンドでギターを担当しながら、ロケットニュース24でライターとして活動している。ニートとは言わないまでも、その暮らしぶりは決して華やかではない。
・片づけの出来ない男
片づけの出来ない彼の部屋は、ハタから見ればゴミ箱のようだ。実は当編集部で、私は先輩として彼に何度か注意したことがある。片づけが出来ないあまりに、机を片づけるように言ったのだが、「めっちゃ片づいているじゃないですか」と反論されたことがあった。彼の部屋の写真を見れば、彼の暮らしぶりがわかる。部屋に比べれば机はきれいだという、彼の理屈もわかるというものだ。
・趣味はアニメ鑑賞
そんな彼が、バンド以外に没頭しているものはアニメ。仕事だけでなくバンドの練習さえも後回しにするくらい、アニメを好んでいる。愛している。もしその彼から、バンドを取り去ってしまったら、おそらく部屋にこもってアニメを見る日々しか残らないだろう。いやむしろ、バンド活動をしている今でさえ、引きこもりかねない状況である。
・電気とガスが止まる
唯一の趣味、アニメ鑑賞も実のところ、安心して楽しむことのできない基盤のうえに成り立っている。というのも、時々電気とガスを止められることがあるからだ。普通の人なら、きちんと支払いをしていないことに自責の念に駆られるはずなのだが……。彼の場合は、「水道は止まってない!」と安堵したりする。
いつ電気が止まっても大丈夫なように、ロウソクを常備。送電停止に対する備えは万全なのである。
ロケット編集部に来るまで、リアルニートだった中澤さん。その間もバンド活動はしていたのだが……。その当時の彼から、もしバンドを取り去ってしまっていたら……。とにかくバンプと中澤さんの違いは……、賢明な皆さんならおわかりだと思う。
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24