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うがい薬の大定番、イソジン。うがい薬といえばイソジン以外は思い浮かばないほど、日本で長く親しまれているブランドである。だが開発元のアメリカ系製薬会社ムンディファーマが日本での委託販売先を変更することが決定したため、これまで販売元だった明治が「イソジンブランドを手放す」と発表したのだ。

そもそもイソジンが日本発祥だと思い込んでいたことはさておき、気になるのはイソジンのキャラクター「カバくん」の去就……それ一点のみである! イソジンと共にカバくんも消滅してしまうのか!? いてもたってもいられないので、明治に問い合わせてみたぞ!!

・2016年4月から塩野義製薬が販売

日本におけるイソジンの歴史は意外と長い。1961年に明治が製品の承認を取得して以来、イソジンを販売してきたから、50年以上の歴史に終止符が打たれることになる。なお、今後イソジンブランドは、ムンディファーマ社が販売を委託する塩野義製薬から販売されるぞ。

ただし、明治はうがい薬そのものは継続して販売することが決定しており、「消毒剤事業の一層の強化を図ってまいります」とコメントしているから、うがい薬が無くて困るということはないだろう。それはいいとして……!

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・電話して聞いてみた

気になるのはイソジンのキャラクター「カバくんがどうなるのか?」に尽きる! そもそもカバくんの権利は明治にあるのか、それともムンディファーマ社なのか? このままでは睡眠不足に陥りそうだったので、明治のお客様相談室に電話して聞いてみることにした。以下は筆者と担当者のやり取りである。

筆者:「御社がイソジンブランドを手放すと聞いたんですが、カバくんの去就はどうなるのでしょうか?」

担当者:「はい。カバくんは弊社のグループ会社が著作権を持っておりますので、カバくんが消えることはありません」

筆者:「あ、カバくんは日本独自のキャラクターなんですね」

担当者:「はい。ですので、2016年4月から明治が展開するうがい薬のキャラクターも、カバくんとなっております」

・カバくんは明治のキャラクターだったことが判明

……というわけで、カバくんが消滅しないことは無事に判明した。これでホッと一安心だ。余談ではあるが、先述した通り塩野義製薬からイソジン自体は販売されることが決定しており、塩野義版イソジンのキャラクターが登場する可能性は十分に考えられる。

今後、新旧イソジンキャラクター戦争にも発展しないとも限らないから、塩野義イソジンからも目が離せない。とにもかくにも、カバくんは消えないことが判明したぞ! 

参考リンク:明治「カバくんワールド」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼2016年4月から明治が販売するうがい薬。カバくんもいるし、見た目もイソジンと変わらないようだ。