凶悪犯罪では無いけれど、被害にあえば犯人に呪いをかけたくなるほど腹が立つのが「自転車の盗難」だ! “「策」には「策」を! 自転車にはツーロックを!” と『三国志』の周瑜(しゅうゆ)様が注意を呼びかけたように、厳重に鍵をかけないと盗まれてしまうことも多いのだとか。
なら、鍵がかかっていない自転車はどれくらい盗まれる危険があるのだろう? ということでこの度、ある団体が鍵のかかっていない自転車を街中に放置し、どれくらいで盗まれるか実験してみたんだって!
・3都市で自転車泥棒実験を行った!
ヨーロッパでは5秒に1台の割合で、自転車が盗まれているという。そこで海外の自転車オンラインマガジン『We Love Cycling』が、“鍵がかかっていない自転車はどれくらいで盗まれるのか?” という実験を行ってみた。
舞台に選ばれた都市は、“自転車泥棒の巣窟” との悪名高きローマ(イタリア)。質のよい自転車が多いことから、盗まれやすくもあるアムステルダム(オランダ)。そして、盗まれたら7台中6台は見つからない転売天国プラハ(チェコ)だ。
・爆弾などのイタズラも
実験に使われたのは、ただの自転車ではない。盗人を驚かせるために、赤いカラー・パウダー爆弾が仕掛けられているというのだ! しかも付近には音楽バンドを乗せたワゴンが待機しており、自転車が盗まれた瞬間に盛大に演奏が開始されるのだとか。
・街中に自転車を放置して、実験開始
ということで2015年10月中旬の午前11時、それぞれの都市で実験が行われた。まず人通りの多い街角に、男性が自転車を停め、そのままロックせずに立ち去る。さあ、実験スタートだ!
──と、22秒たったところで、プラハの男女が自転車に興味を示したぞ!! もう盗まれるのか!? けれども2人はタイヤの空気圧をチェックしたり、不審そうに自転車を眺めただけで立ち去った。
・アムステルダムで男が動いた!
そして次なる動きがあったのは22分経過した頃の、アムステルダム。1人の若い男性が近づいてきて……小走りに自転車を取りにきたあああああ! しかしその瞬間、自転車が赤いパウダーを吐き出し、トラックの側面が開いてバンドが演奏を開始!!
周りの人々の「なにごと!?」という視線が集まったところで、自転車を盗もうとした男は一目散に逃げ出したのだった。
・最後まで自転車が盗まれなかったのは……?
次に自転車盗難が発生したのが、ローマ。実験開始から1時間7分の時点で、男が自転車を持ち去った! しかしこの男は、爆弾にもバンドの演奏にも人々の視線にも動じず、そのまま自転車と共に去って行ったようだ。うーん、強者!
またプラハでは、自転車を気にする人はいても、何時間たっても誰も盗まず。ということで、プラハでの実験は中止されたのだった。これまた、なんとなくスゴイ結果だ。
・「ニューヨークでは5分で盗まれるだろう」などネットも盛り上がった!
今回の実験動画を面白く見た人も多いようで、ネット上でも人気に。特に、「ウチの街でこの実験をやったら……」と想像する人が多かったようだ。
「南アフリカでは、自転車に乗っている最中に盗まれるよ」
「ニューヨークでは、5分で盗まれるだろうな」
「プラハの実験現場の背景には、パトカーが停まっている。だから誰も盗まなかったんじゃないの?」
「アルゼンチンでは5秒も持たないよ」
「ポルトガルでもやって! 5分でアウトだよ」
「アムステルダムが22分だって? 鍵をかけていないと2分で盗まれちゃうよ!」
「ブラジルでやったら、あの楽器も盗まれるだろうね」
「ドバイでは1年経っても、誰も盗まないよ」
さて日本の各都市で行ったら、どのような結果になるだろうか? ちょっと気になるぞ!
参照元:YouTube、We Love Cycling(英語)
執筆:小千谷サチ
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