先日、ケシカラン事件が起きた。毎日新聞が報じるところによると、2015年11月4日午後7時半頃、山口県は岩国市の県立高校教諭(48)が、コンビニのトイレにわいせつな画像8枚を放置したとして、わいせつ図画陳列などの疑いで逮捕されたという。
逮捕された教諭は、「私がやったことに間違いない」と容疑を認めているとのことだが……この事件、色んな意味で「なんで?」という気持ちが拭いきれない。センセイという職業柄、倫理的に一層問題視されてしまうのは仕方ないにしろ、こんなことでも逮捕されちゃうの? ついでに考えると、なぜ8枚なのか。そしてなぜコンビニなのかも気になるところ……。
・魔法陣なのか
──8枚。三角形を重ねて6芒星(ろくぼうせい)を作るように、正方形を2つ重ねて8芒星でも作り、この8枚の画像を配置して魔法陣でも作っていたのだろうか。そしてあわよくば、黒魔術で豊満なお姉さんでも召喚しようとしていたのだろうか。
・急いでいたのか
ついでに、なぜコンビニだったのか。コンビニのトイレといえば、「家まではもたない」緊急事態の人の駆け込み寺的な位置付けであたったりもする。男性は急いでいたのだろうか。帰宅まで我慢できないほどに、不道徳にも召喚したいお姉さんがいたのだろうか。……謎は深まるばかりだ。
・わいせつ物頒布等罪(はんぷとうざい)
男性の真の目的は謎に包まれたままだが、それはさておき、男性の逮捕容疑は「わいせつ図画陳列などの疑い」というものなので【刑法第175条・わいせつ物頒布等罪】に当たると思われる。
これは、「わいせつな文書・図画・その他の物を頒布(はんぷ)、販売、又は公然と陳列した者を2年以下の懲役又は250万円以下の罰金もしくは科料する」というものだ。
要するに、自宅以外のいわゆる公共スペースでムフフな画像(物体も含む)などを閲覧し、その場所に置いてくるだけでも場合によっては罪になってしまうというのだ。
「こんなムフフなモノ、家に持ち帰ったらオカン・奥さん・彼女に怒られる!」──なんて、適当にブツをピラっとやってくると、召喚されるのはムフフなお姉さんではなくお巡りさんで、自分は収監されてしまうかもしれない。
性的な願望の強弱は十人十色だが、それは自宅まで持ち帰るのが社会のルールだということを、今一度肝に銘じておこう。
参照元:毎日新聞、東京永田町法律事務所
執筆:DEBUNEKO
イラスト:稲葉翔子
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