「地球のヘソ」とも呼ばれ、日本では『世界の中心で愛を叫ぶ』の舞台としても有名となった、オーストラリアのエアーズロック。世界で2番目に大きい一枚岩を一目見ようと、連日 各国から多くの観光客が訪れている。
つい先日、筆者も生エアーズロックを見に現地を訪れたのだが……。今となって一番記憶に残っているのは、雄大なエアーズロックの姿ではなく、「億どころか数十億いるんじゃね?」という、小蝿の大群との格闘である。
・現地名は「ウルル」
まず、エアーズロックについてざっとおさらいしよう。先述したようにエアーズロックは、オーストラリア大陸のほぼ中心に位置する「世界で2番目に大きな一枚岩」である。ちなみに1位は同じくオーストラリア「マウント・オーガスタス」で、エアーズロックの2倍以上の大きさがあるぞ。
エアーズロック(Ayers Rock)という名称は、イギリスの探検家「ヘンリー・エアーズ」が発見したことから名付けられたもので、空気のエアー(Air)とは関係ない。現地では、先住民であるアボリジニー風に『ウルル』と呼ばれることが多かった。
・空港に到着すると……
日本からはシドニー、またはメルボルンから飛行機で向かうのが一般的で、筆者の場合オーストラリアに向かう旅費とは別に、2泊3日で10万円ほどかかった。その中には、航空券代・ホテル代・ツアーガイド代・現地での食事代……などが含まれている。
それはさておき、期待に胸を膨らませつつ到着したエアーズロック空港。一服しようと空港の敷地を出た瞬間から、ヤツらの攻撃は始まった……。耳元をかすめる羽音を、最初は特に気にしていなかったのだが……そのアタックが休まる気配はない。
・小蝿の容赦ないアタック
「え? 昨日風呂入りましたけど?」と思っていたのも束の間、ホテルに向かうバスの中にも小蝿は紛れ込んできていた。到着したホテルでも、部屋から一歩出ればすぐに小蝿が顔の周りをブンブンとまとわりつく……。マジうぜぇぇぇええええーーーー!
実はこの小蝿、乾燥した大地では求めにくい水分を求めて、人間の顔に集まるらしい。かなりアグレッシブな性格で、放っておくと耳や鼻にもガンガン突っ込んでくるから厄介だ。ただし日本の蝿、いわゆる「ウンコ蝿」とは違い、不潔な印象は受けなかった。純粋な昆虫「蝿」という感じである。
・小蝿対策ネットは必携
現地では「小蝿対策ネット」が売られており、外ではこれを頭からスッポリと被るのがあたり前。観光客にとっては、水やカメラと同じくらいのマストアイテムで、部屋に忘れてきた日には観光どころの話ではない、エアーズロックでは必携の装備であった。
小蝿は強く印象に残っているものの、『ウルル』も “風の谷” と呼ばれる『カタジュタ』ももちろん素晴らしかった。人生で一度は見てほしい絶景だったので、機会があれば小蝿対策を忘れずに出かけてみてくれよな!
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼飛行機の中から、すでにウルルが見えた。
▼基本は砂漠である。
▼何軒かロッジ風のホテルがあるぞ。
▼小さいがマーケットもある。
▼小蝿対策ネットは必携。
▼ガイドさん以外はほぼ全員がネットを被っていた。
▼「風の谷」こと、カタジュタ。
▼ツアーでは、カタジュタの中を歩けたぞ。
▼帽子を忘れたため、おでこに大量の汗が。それを求めに来た小蝿たち。
▼1日目は、夕日の沈むウルルを観光。雄大や。
▼2日目は4時起きで、朝日を浴びるウルルを見るツアーへ。
▼絶景だった。
▼運がいいとウルルに登れるらしいが、この日はウルルの中まで。
▼アボリジニーが刻んだ壁画。
▼全然関係ないが、男性用トイレ。「壁にひっかける式」だったのが、衝撃だった。
▼こんなトカゲもいた。
▼ハンパない絶景だったから、機会があれば小蝿対策を忘れずに出かけてみてくれよな!