『ショーシャンクの空に』というアメリカの映画を知っているだろうか? 冤罪(えんざい)で刑務所送りになった男の話なのだが、その映画の中で、主人公が刑務所内の放送室に忍びこみモーツァルトの「フィガロの結婚」という曲を流すシーンがある。
結局、その行いが元で主人公は懲罰房送りになってしまうのだが、厳しい規律に縛られた刑務所に音楽が鳴り響いた時の、囚人達の穏やかな笑顔は今も忘れられない。
そう……音楽とは心を解放してくれるものなのだ。今回ご紹介する映像は、そんな音楽の醍醐味が存分に発揮されたステキな映像だ。きっとあなたもこの映像を見終わった後、穏やかな笑顔を浮かべていることだろう。
・交通渋滞に居合わせた結婚式帰りのストリングスカルテット
イギリスの道路で発生した交通渋滞。車が前にも後ろにも動かない状態に人々のイライラもMAX。そこに居合わせた結婚式帰りのストリングスカルテットが、路上に楽器を持ち出して演奏を始める。曲はクラシックの「パッヘルベルのカノン」。
・他のドライバー達も車から出てきて歓声を上げる
映像はカルテットの演奏を中心に映している。周りに集まった人々の談笑する声から、とても和気あいあいとした雰囲気であることが伝わってくる。そして、演奏が終了すると一斉に起こる拍手と歓声。
・演者にとっても客にとっても忘れられない演奏
カルテットの中でチェロを担当していたアリソン・ギリスさん曰く、「演奏終了後、女の人がいくつかお菓子をくれた。忘れられないライブになったよ」とのこと。
自分達も抑圧された状況に置かれながらも、それを楽しもうという発想の転換。演奏者や作曲者のそういった自由な発想やユーモアが伝わるからこそ、音楽は人の心を解放できるのかもしれない。
参照元:neatorama(英語)、Youtube
執筆:中澤星児
▼音楽の醍醐味が詰まったステキすぎる映像だ!