テレビに出演するアナウンサーは、お茶の間にニュースを的確に届けなければいけないため、ハキハキとしている上に滑舌のよい喋りが求められる。彼らにとって早口言葉はなんのその。普通の人なら絶対噛むフレーズでも、そうそう失敗することはない。
プロといえども人の子だけに、ごくごく稀に噛んでしまうこともあるが、とあるイギリスのアナウンサーが職人技……いや、神業とも言える報道をしたと世界中から称賛されている。なぜなら彼は、世界一長い地名をまったく噛まずにスラスラ喋ったからである!
・ウェールズの村
アナウンサーがその地名を発したのは、天気予報でのこと。偶然にもウェールズ北部の島にある村で世界一地名が長い『ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ』を扱うことになった。
「ら行」が多い上に長すぎて、普通の人なら100%噛んでしまうような村名だが、アナウンサーがいざ喋り始めると……スラスラスラスラスラスラスラスラ!! 一文字たりとて噛まずに喋り、聞いている方が感心してしまうほどのアナウンス技術を発揮してしまうではないか。こ、これはスゴい!
心なしか地名を言い終えた後の彼は、ホッとしている且つ、ニヤリとドヤ顔の表情を見せているような感じさえするが、これならドヤっても問題なし。スラスラ噛まずに言える人は、専門職以外そういないだろう。
・お見事!
おそらくイギリスの報道関係では、この地方を早口言葉で何度も練習するのだろうが、それにしてもお見事の一言に尽きる。仕事といえども、アナウンサーだからこそ成せる業。これぞプロフェッショナルである。