記録的な夏の暑さも夢の跡、しかしながら、まだまだ厳しい残暑。エアコンをつけるかどうか迷うこんな季節こそ、昼食は迷わず “そば” 一択だ!
様々なそば屋がひしめく東京・新宿において、ひっそりとした佇まいにもかかわらず、行列の絶えないそば屋がある。新宿西口は、思い出横丁の「かめや」だ。さっそく私(中澤)は、新宿の雑踏をかき分け、思い出横丁に向かった。そう……まるで、箸(はし)が麺(めん)をかき分けるように。
・歴史を感じる外観
思い出横丁自体が昭和の雰囲気を多分に残す場所のため、本店の外観からも古き日本の趣がにじみ出ている。まるで、つゆににじみ出るカツオの出汁のようだ。
・かき揚げスゲエ
「元祖 天玉そば」という看板につられて、天玉そばを注文。まず、目を奪われたのはかき揚げの存在感だ。かき揚げと呼んでいいか迷うほどの立派なかき揚げ。これがかき揚げなら、普通のかき揚げは天カスだ。
・卵の半熟具合がヤヴァイ
セカンドインパクトは卵。通常のそば屋で、天玉そばを注文すると、生卵であることが多いが、ここの卵はゆで卵。しかも、温泉卵のような絶妙な半熟加減で、固まるかどうかのギリギリのラインを攻めている。こぼれそうでこぼれない黄身に、なぜかエロささえ感じてしまう。なんて艶めかしいんだ! けしからんッ!!
・そば界の三神一体
前述の二つの具の存在感と共存し、高めあう麺とつゆのバランスの良さ。3つのエレメンタルのトライアングル。そう……これはそば界の三神一体だ。
味、そして外観含めて、日本のワビサビを体現した神そば屋「かめや」は、そば好きにはもちろん、外国人観光客にもオススメだ! 是非チェックしてみて欲しい!
・今回訪問した店舗の情報
店名 かめや
住所 東京都新宿区西新宿1-2-10
営業時間 月~金24時間 土曜0:00~翌3:00
定休日 日曜日
Report:立ちそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24
▼トイレのマークの小道から思い出横丁へ in
▼物語が始まりそうな路地
▼ずんずん進むと看板が見えてきた! トイレも近い!
▼味わい深いそばと外観
▼三神一体の天玉そば400円