2015年9月18日から10月31日にかけ、国の威信をかけた戦いがいよいよ始まる。そう、4年に一度の祭典・ラグビーW杯イングランド大会の開幕である。詳しいルールがわからないという人も多いだろうが、ボール前に投げる&落とすのが反則ということさえわかれば楽しめるのがラグビー。何も難しいことはない。
実際に見たらおもしろく、その魅力の虜になるのもラグビーだが、マオリの伝統の舞「ハカ」を知っておくと通常の100倍は熱狂できる。ということで今回は、ハカを動画「All Black’s Haka + Translation」と共にご紹介しよう。
・マオリの儀式
世界最強軍団「オールブラックス」ことニュージーランド代表が、試合前に行う伝統の儀式として有名なハカ。手を叩き、足を踏み鳴らし、自らを鼓舞する。ニュージーランド先住民のマオリが、戦いの前に行っていた踊りが起源になっている。ただ、それだけではないのがハカだ。
なぜならオールブラックスの一員になるだけでも至難の業。いわば代表選手になることは名誉であり、トップ中のトップレベルのラガーマンたちしか大舞台で踊ることができないのである。そんな彼らに威嚇(いかく)されるのだから、相手はたまったものではない。
・2種類ともド迫力でカッコイイ
また、ハカには2種類あるのだが、広く知られているのは「カマテ・ハカ」と呼ばれる長年行われてきたもの。そして動画では、そのカマテを確認できる。ただ、もうひとつの「カパ・オ・パンゴ」どちらであれ、一気に戦闘モードに入るのには変わりない。
試合前では、観客も彼らのハカを待ち望むほどで、いざ始まると会場全体が異様な空気に包まれる。「THE男」という感じでとにかくカッコよく、鳥肌が立ちまくるのでW杯前に予習しておこう。
・日本代表の日程
ちなみに1次リーグB組に入った日本は、9月19日に南アフリカ、23日にスコットランド、そして10月3日にサモア、11日にアメリカと対戦し、準々決勝を目指す。2019年のホスト国に決まっているだけに、いい結果を期待したいところだ。
▼「がんばって、がんばって」と聞こえるフレーズは「カマテ(死)」
▼こちらは新しいハカ「カパ・オ・パンゴ」
▼2011年のW杯では日本代表もハカを受け止めている