もし自分のアソコをなんらかの事故で失ってしまったら……。男性ならば一度は、そんな考えが頭をよぎったことがあるのではないだろうか。
そんな悲劇に見舞われた少年が、幾度にもわたる手術の末に、機能するモノを手にいれることに成功した。インタビューで淡々と語る彼の言葉に、重みを感じずにはいられない。
・37年間の悪夢
スコットランドに住むモハメド・アダドさん(43歳)は6歳の時に、道で遊んでいる最中に車に轢かれ、アソコを潰されてしまった。
排泄の為に付けられた代替品で34年間の時を過ごした後、40歳の時に手術でアソコの再現を試みることを決心。そして3年間にわたる手術の末に、ついにベットでも機能するアソコを手に入れたのだ!
・驚きの手術の内容!
モハメドさんが受けた手術は、ざっくりと二段階に分けることができる。
一段階目は失ってしまったアソコを再建する手術だ。これには腕の皮膚を使用する。レーザー脱毛の処理が施された腕の皮を切除。それを元に人工ペニスを作り、神経や血管、尿道を接続する。この段階で排泄はできるし、感覚もあるが、立たせることはできない。
そこで第二段階では、作られた人工ペニスを立たせる為の装置を埋め込む。装置はアソコに挿入された風船のような管、食塩水を含んだ袋、そして睾丸にあるスイッチの3つのパーツで構成されていて、スイッチを押すと、食塩水がアソコの風船に送りこまれ、アソコが勃ち上がるという仕組みだ。
・手術で手にした希望
インタビュー中に彼が語った「(これで)普通の人間として生きることができる」という言葉からは、今まで彼が抱えていたコンプレックスの重みを感じることができる。
「パートナーを見つけて、手にしたモノを実践で使いたい」と語るモハメドさん。「究極の目標は、子供を作ることです。奇跡のようなことだけど」と夢を語った。
参照元:The Sun、Advanced Urological Care、Phalloplasty: The dream and the reality(英語)
執筆:ゴールド土方
Photo:RocketNews24.