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男性にとって禁断の聖域「女性下着ショップ」。ランジェリーの園で何が行われているかを、むねやけサンデー記者のコラム「サービス精神が旺盛すぎる女性下着ショップの店員さんは背肉を無理やり胸にしようとする」で知った人もいるかもしれない。

下着ショップの店員さんは、ブラの試着の際に背肉をグイグイとブラの中へ入れてくるものだが、お店のお姉さんに聞いたところ、あれは決して背中についた贅肉ではないらしい。背肉は “背中に流れてしまったお胸” ! ブラにグイグイやるのは “流れてしまったお胸を元に戻す作業” であるというのだ。

・背肉ではなく、背中に流れたお胸

私事だが、実は、ブラの試着が結構好きだ。清潔なフィッティングルームで、肩ヒモの調整や、ホックの正しい場所をチェック。これが優しくキレイなお姉さんだったら、なぜかウキウキワクワク。会話も楽しい。そうこうしているうちに、メインイベント、「背肉ギュッギュッ」が始まる。

「では失礼しますね♪ こうやって背中に流れてしまったお胸を、元の位置に戻してあげるんですよぉ(ギュッ、ギュッ)」

え、今何て言った? “背中に流れてしまったお胸”……だ……と……? な、なにーッ!? 背中についているアレは、贅肉でも脂肪でもなく、お胸であったのか……!? 胸部にあったハズのお胸が、何らかの原因で背中に流れたというのか!?

お姉さんによると、アレはあくまで “背中に流れてしまったお胸” であり、その元に戻し、ブラカップでホールドしてあげるまでが一連の流れなのである。ちなみにお腹の肉は、腹肉ではなく、やはり「胸部の下に流れてしまったお胸」だった。

・「あなたはお胸ですよ」と言い聞かせる → お胸になる?

どういうプロセスで、お胸が背中に行ってしまったのか、実に疑問であるが、お姉さんの手にかかると背肉がお胸となり、谷間が出現するので驚き! ただ、残念なのはブラを外してしまったら再び背中へ流出してしまうことだろうか。

だが、それにもちゃーんと対策があるので教えてもらったぞ!! 背中の肉に向かって「あなたはお胸ですよ」と言い聞かせながらブラに押し込むと、「あ、私、お胸なんだ」と思ってそのうち定着するというのだ。

・真相はいかに?

マジかよ……。ちなみに私はこの手の話を複数のショップで聞いている。じゃあ、やっぱマジなの? それとも「脂肪」や「贅肉」などと傷つく言葉を出さないための方便なのだろうか?

真相をお姉さんの笑顔から読み取ることはできない。男でも谷間を作ることは可能なのでもしかしたら……。淡い期待に胸が躍るが、いま存在する事実は、私の「背中に流れてしまったお胸」は何度言い聞かせても、お胸に帰還する気配が1ミリもないということだ。

執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.