食……。それは人間が生きていく上で欠かせないものであると同時に、この上ない幸せを与えてくれるもの。「もっと美味しいものを」「まだまだ美味しい食べ方があるハズ」と、今日も地球上のどこかで新しい料理が誕生しているに違いない。
当然、世の中には “まだ見ぬ料理” が数多く存在する。そんな「見たことも食べたこともない料理は想像だけで作れるのか?」を検証するのがこの新企画。記念すべき第1回は長崎県のB級グルメ『ちゃポリタン』だ! ちゃポリタン……? 正直これは作れちゃうかも!
・2つの 『ちゃポリタン』
まず『ちゃポリタン』と聞いて思い浮かんだのは「ちゃんぽん」と「ナポリタン」である。というか、それしか思い浮かばない。おそらく、ちゃんぽんとナポリタンを融合させたものであることに間違いないが、問題は「どう融合させるか?」である。
考えられるのは2パターン。1つは ちゃんぽん麺を炒めてナポリタン風に味付けする、ちゃんポン麺を使ったナポリタン。これを仮に『炒めちゃポリタン』と呼ぼう。2つ目はナポリタン味のちゃんぽん、こちらは『汁ちゃポリタン』と呼ぶことにする。
おそらくどちらかは正解だと思うが、実際に作って食べてみれば答えは出るハズ……! というわけで、さっそくスーパーで材料を調達し『炒めちゃポリタン』と『汁ちゃポリタン』を作ってみることにした。
・作ってみた
今回は料理の腕前や素材が『ちゃポリタン』に影響しないよう、なるべくレトルト系の素材を使って調理することに。買い集めたのは、パスタ・レトルトちゃんぽん麺・ナポリタンの素・野菜・かまぼこ・ソーセージなど、一般的なちゃんぽんとナポリタンを作る材料である。
まずは『炒めちゃポリタン』から。軽く茹でたちゃんぽん麺を、フライパンで野菜などの材料と炒め “ナポリタンの素” で味付けするだけである。これは……絶対にウマい! 食わなくてもわかる!! どう考えてもマズくなる要素が見当たらないじゃないか……!
続いて『汁ちゃポリタン』だ。まずはパスタを使用し通常のナポリタンを作る。そのまま食べて美味しいナポリタンが完成したら丼に投入。そこに “レトルトちゃんぽん” のスープだけをブチ込む! お……? 意外とこっちもイケそうじゃん? ナポリタンもスープも、味見の段階では美味しかったし……!
・食べてみると……
温かいうちにいざ実食! まずは『炒めちゃポリタン』から食べてみると、めっちゃウマい!! 期待を裏切らないウマさや!! ちゃんぽん麺のモチモチ感と優しい小麦の風味がナポリタン味と合う~。人にもよるだろうが「パスタよりこっちの方が好き!」という人がいてもおかしくないクオリティの高さである。
続いて『汁ちゃポリタン』だが、結論から言うと……マズい。食べられないわけではないがマズい。ナポリタンもスープも単品なら美味しかったのに、スープにトマトの酸味が溶け出すと、信じられないマズさになることが判明した。ただしパスタの食感はスープパスタのようで悪くはなかったことだけ記述しておく。
・『ちゃポリタン』の正解は……
気になる正しい『ちゃポリタン』は、リンガーハットの公式ホームページによると「ちゃんぽん麺で作ったナポリタン」、つまり『炒めちゃポリタン』のことであった。結果として「ちゃポリタンは見たことも食べたこともなくても作れる」ということになる。
正直、『ちゃポリタン』というネーミングの時点で「作れるだろうな」とは思っていたが、そのウマさは予想外であった。手間は通常のナポリタンを作るのとほぼ変わらないから、気になる人はぜひ試してほしい。めっちゃウマいよ!
参照元:リンガーハット「ちゃポリタン」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼材料を買い集める。基本的には、ちゃんぽんとナポリタンの材料。
▼材料を仕込む。
▼『汁ちゃポリタン』はパスタを茹でる。パスタはもちろん「ヴォイエロ」だ。
▼野菜を炒め、茹でたパスタも合わせる。
▼完成したナポリタンを丼へ……。
▼ちゃんぽんのスープを作り……
▼丼にブチ込む!
▼『汁ちゃポリタン』の完成だ!
▼続いて『炒めちゃポリタン』を作っていく。ちゃんぽん麺でナポリタンを作るだけだ。
▼『炒めちゃポリタン』完成!
▼どや! どっちもウマそうだ!!
▼炒めちゃポリタンうめぇぇぇぇえええええ!!!!! 結局こっちが正解だった。
▼汁ちゃポリタンは……マズかった。食えなくはないが、食いたいとは思わない。
▼炒めちゃポリタンはマジで絶品だから、ぜひお試しあれ!