人類がロマンや希望なんかを抱いては、恋い焦がれる宇宙。「いつか宇宙へ飛び出すんだ!」なんて野望を抱いては、その無限に広がる空間を見上げる人々はたくさんいることだろう。
しかし今回、そんな人々を差し置いてある小さな物体が宇宙の入り口へと飛び出した! それは……ドーナッツさんだ!! 丸くて甘くて穴の開いたアイツが、お空の向こうまで飛び立ったのである。その上、ドーナッツ視点から空を飛ぶ様子も収録されているぞ! さあ、動画『First Donut in Space』をさっそくチェックだ!!
・“宇宙への入り口” に飛び立つドーナッツ
2015年4月9日、ノルウェーからドーナッツ族初の勇士が成層圏へと飛び立った。ゴム製の気球(気象観測用ゴム気球)にくくりつけられ、発泡スチロール箱に入ったビデオカメラと GPSトラッカーをお供に連れて、1つのピンクのドーナッツが地上32キロメートルまで達したのだ。ちなみにドーナッツはむき出しである。
子供たちの歓声に見送られながら、晴れ渡った空へ上っていくピンク色のドーナッツさん。ノルウェーの町並みがどんどん遠ざかっていき、気が付けば雲の上に。天上の青に包まれたピンク色のまあるいドーナッツが、お日様にサンサンと照らされている。ああ、なんて神々しい光景はなんだ……!
・風船が途中で割れてしまう
しかし空の旅が始まった5時間後に、突如風船が破裂。そうなると、もうドーナッツさんは真っ逆さま。来た時とは逆に、青い空がどんどん遠ざかり、気が付いたら海の上。ドーナッツさんは海の中にボシャンと落っこちて、その旅を終えたのだった。
人間の手のひらサイズの小さな体で、宇宙に近づい行ったドーナッツさん。最後はボロボロになってしまったけど、長旅ご苦労様でした!
一見簡単そうに見える今回の実験だが、構想に3カ月、準備に2週間、総額1,134.47ドル(約13万5000円)もの費用がかかったと、実行人であるスウェーデン出身のヤンソン兄弟は話している。また許可を取った上で行われたものでもあるので、勝手にドーナッツを宇宙に飛ばしたら、どこぞの機関に怒られてしまうかもしれないのでご注意を。
参照元:YouTube、News.Mic(英語)
執筆:小千谷サチ
▼音楽も素敵な動画だ