ロケットニュース24でも度々触れているが、今再び『セーラームーン』がアツい。当時小学生だった少女たち……早い話が、現在アラサー真っ只中なオトナの女たちにとっても、いまだに憧れの存在であり続けている証拠である。
実際、当時小学2年生だった私(筆者)は、14才になったら変身ペンを拾うものと信じて疑わなかった。今でも拾えるものなら拾いたいくらいだ。そんな私はある日、ファンシー雑貨のお店でおなじみのキディランドで、『ミラクルロマンス指示ボール』なるものを発見してしまい、心臓がドキんっと高鳴った。
・落ちてるというか売ってた
幼き日に夢見たペンが、今目の前に落ちているというか、売られている……。ちょっと違うけどそんなことかまうものか。私は一番の憧れ、知的な亜美ちゃんことセーラーマーキュリーに変身できる(とは書いてない)ペンを片手に、そのまま持って帰ると犯罪なのでレジへと向かった。
しかし、レジを経由して持ち帰ったこのペンは、思ったのとちょっと違った。というのも、引っ張ると伸びるのである。結構、伸びるのである。「はて……?」これはどうしたものか。説明書を見ると、衝撃的な2つの説明が飛び込んできた。
・ぐ〜んと伸びる
一つは「ぐ〜んと伸びて指示棒になるボールペンよ。」ということ。あれ? 亜美ちゃん伸ばして使ってたっけな……? どことなくモヤっとする気持ちには目をつぶり、裏をみてみると……。
・変身できない
「変身することはできません。」ドッシェ〜!! わかってはいたが、うっすらわかってはいたが、こうもハッキリと切り捨てられると、切なさと共に爽快感も感じる。変身できなくたって構わないが、とりあえず変身のポーズくらいとったっていいだろう。おなじみの、アノ持ち方をしてみたぞ。
うん……。いい。すごく、いい。なんだか子供の頃の願いが叶った気がする。だって子供の頃は、こんなにリアルに再現されたおもちゃなんかなかったんだもの。それほどまでに作り込まれたデザインである! これを天にかざして、あの言葉を言ってみたい……。
・どうしても言いたいアノ言葉
と、後ろを振り向くと……いた! 同志発見!! セラムン大好きっ子のメグ記者を、禁断の変身ごっこに誘うと見事に快諾! 早速変身じゃ! 編集部内に大人気(おとなげ)ない声がこだまする。「マーキュリースターパワー メイクアーップ!!」
──結果は想像以上に恥ずかしくて寒々しい姿となってしまったが、長年の念願が叶って感無量だ。このクオリティを眺める限り、変身の一歩手前までは到達した気分である!
なお、この『ミラクルロマンス指示ボール』は、その名の通り指示棒としての役割も備えている。というか、役割としてはそちらがメインだ。プレゼン時、パワーポイントを指し示す際には、暗闇に紛れてこのミラクルロマンス指示ボールを使ってみるのも一興だ。
参考リンク:ミラクルロマンス指示ボール
執筆:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.
▼これが正しい使い方。
▼やってしまった……。
▼変身後。見た目には変わらないが、心は完全に変身したのである。
▼ミラクルロマンスなペンだった。
▼「知的な亜美ちゃんだから」とあえて2人してメガネをかけたが、どういうわけか2人とも大事な部分をなくしていた……。
▼2人とも、鼻に当たるココがない! なんで!!