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「コーヒーというよりも缶コーヒーが好き」という人がいますよね。それと同じように、「酒というよりもビールが好き」なタイプも存在します。正確にいうと、「ビール以外の酒も飲むが、そのなかでも特にビールが好き」といったところでしょうか。筆者自身がまさにそのタイプなのですが、色恋の観点から見ると、乾杯ではビール以外のお酒のほうが良いかもしれません。

・「とりあえずビールで」の時代に非ず

先月はクリスマスパーティーや忘年会、そして今月は新年会! 今の季節は、1年でもっとも飲み会が多い季節です。ビールを愛する皆さんは、当然のことながら乾杯(最初の1杯)からビールをオーダーするかと存じますが、ここで問題が生じます。参加者全員がビールをオーダーするとは限らないのです。

・「とりあえずビールで」を推奨しているわけではない

筆者は決して、「乾杯は四の五の言わずにビールをオーダーすべし!」などと主張したいわけではありません。会費を払って参加しているのですから、好きな飲み物をオーダーすればよろしいかと。

・なぜかビールが最初に運ばれてくる現状

話を続けます。仮に10人の飲み会で、「ビール4にウーロンハイ3に梅酒ロック2にカルアミルク1」とオーダーしたとしましょう。ウーロンハイや梅酒ロックやカルアミルクなどが最初に運ばれてくればノープロブレムなのですが、たいていの飲食店では真っ先に運ばれてくるのがビールです。筆者が参加した先月・今月の飲み会は、すべてそうでした。

・消えゆく泡……

ビールが運ばれてきた直後、すぐにウーロンハイや梅酒ロックやカルアミルクが到着すればいいのですが、そうとも限らず、ビールの泡はどんどん消えていきます。そして、ようやくウーロンハイや梅酒ロックやカルアミルクが到着したと思ったら、さらなる難関が!

・ビール党の顔が般若に!

幹事がビール党でない場合、すぐに「とりあえずカンパーイ」とはならず、乾杯の挨拶が述べられます。ビールの泡はさらに消えていきます。幹事の挨拶は、時間にしてせいぜい数十秒なのでしょうが、ビール党の人間にとっては、数億年にも感じてしまいます。

そのためか、ビール党の面々の表情は、それこそ般若のように険しくなっちゃっているのです。これは怖いです。せっかくの楽しい飲み会だというのに、冒頭から般若のような表情では、異性から敬遠されるのも当然のこと!

そこで実験として、乾杯の際にビール以外の飲み物(因みにグラスワインの赤でした)をオーダーしてみたところ、まるで菩薩さまのような穏やかな表情を保つことができました。ビールを愛する皆さん! 色恋を期待する飲み会では、ビール以外の飲み物をオーダーしてみるのも一興ですよ。

恋愛コラムニスト: 菊池美佳子 Twitter / ブログ
Photo:Rocketnews24