sharefun

「やる気スイッチをオンにしなければ!」と、頭ではわかっていても、どうにもこうにもスイッチが入らないことが往往にしてあります。「ダイエットのやる気スイッチをオンにしなければ!」と、頭ではわかっていても、つい高カロリーな食べ物に手が伸びてしまったり……。ここでは、「色恋」のスイッチをオフからオンに切り替えるコツをご紹介しますね。

・自然にやる気スイッチが入る頃には手遅れかも……

「仕事のやる気スイッチが入らないのは由々しき問題だが、色恋のスイッチはむりくりオンにしなくてもノープロブレムじゃろ!」と、思う人もいるかもしれませんね。ごもっともですが、その考え方が該当するのは二十歳そこそこの若い娘さんです。

我々三十路熟女の場合、そう悠長なことは言っていられません。やる気スイッチが入らないからといって、色恋のマウンドから遠ざかっていると、しばらく経ってから再登壇しようにも、自分自身への需要が激減している危険性大! 色恋は1人でするものではなく、相手が必要ですからね。

・下着売り場に男性を連れてくるクソアマに喝!

さて、肝心のやる気スイッチ切り替え方法ですが、筆者のオススメは「百貨店の男性用下着売り場」に行くことです。その理屈を説明する前に、ほんのちょっとだけ余談を……。

筆者は、大晦日は必ず下着屋に赴き、下着を購入することにしています。大晦日から元日にかけて、新調した赤い下着を着けて床に就くと、幸運を招くというジンクスにのっとった行為です。そんなこんなで、2014年の大晦日も、赤い下着を購入すべく、百貨店の下着売り場へ駆け込んだのですが、そこで「ファッ?」と、目を疑うような光景に遭遇しました。女性物の下着売り場に、男性を同伴して来店しているクソアマの姿です!

前回の、「化粧品カウンターに彼氏を付き合わせるってアリ?」でも、化粧品売り場に男性を同伴して来店するクソアマに喝を入れさせていただきましたが、その上をいく猛女に、まさか大晦日に遭遇しようとは! その光景を見た瞬間、記者魂に火がついたのですが、前回と同じことを書くのも芸がないので、そこから発想を広げた次第です。

・殿方の聖域

婦女子の聖域である女性用下着売り場に対して、ボクサーパンツやトランクスや白ブリーフなどが並んでいる男性用下着売り場は殿方の聖域です。こちらは、男性がカノジョを伴って来店していたとしても、大した違和感はないですよね。「だったら女性物下着売り場に男性を同伴してもええやろ?」と思うかもしれませんが、物事は必ずしも平等とは限らないのが世の常でございます。

単独来店として考えるとわかりやすいですが、女性用下着売り場を男性が1人で物色していると奇異の目で見られるでしょうが、女性が1人で男性用下着売り場を物色しているぶんには、特に疑問に思われることはないはず。

・男性にパンツを贈る喜び

というわけで、赤い下着を購入した後に、エスカレーターで男性用下着売り場へ向かったのですが、単独女性客の姿をちらほら目撃することができました。どの女性の表情も、キラキラ輝いておりました。あの輝きはおそらく、「自分にはパンツをプレゼントする相手がいる」という事実に基づいた、「つまり自分はいま、恋愛している」という自信からくるものでしょう。

百貨店の下着売り場には、プレゼントしたくなるような素敵なデザインのパンツがごまんと並んでおります。あれらを目の当たりにすれば、プレゼント魂に火がつくこと間違いなし! プレゼントするには、男性の存在が必要になります。はい、ここで色恋への「やる気スイッチ」が入るのです。セレクトしたパンツを持ってレジへと向かうキラキラ女性たちの仲間入りをしたくなるでしょう。

熟女の皆さん、騙されたと思って、ぜひ一度、男性用下着売り場へ足を運んでみてください。色恋への気分が高まり、何らかの能動的な行動を起こすきっかけとなってくれるでしょう。

恋愛コラムニスト: 菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:Rocketnews24