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「クリスマスは恋人同士で過ごすもの」と思っている人が多いと思う。しかし本来は家族で過ごすイベントだ。誰がいつ言い出したことなのか知らないが、すっかり単身者を置き去りにして盛り上がる風物詩になってしまった。どうしてこんなことになってしまったのだろうか? 単身者だけでなく恋人がいる人にとっても、プレゼントが負担になるケースも考えられる。

恋人たちは、本当にクリスマスを幸せに過ごしているのか? そう疑わずにはいられないのだが、そんななか独り身を満喫している漢(おとこ)がいた。それは和才記者である。彼の周囲には恋人の「こ」の字もない。しかし最高のクリスマスの過ごし方を発案したというのだ。それは1人で2万3000円もするホールケーキを食べること。彼の理屈によるとこうだ。

・プレゼント買っても大して感謝されない

恋人がいないと寂しいけど、居たら居たで、プレゼントを買わなくちゃいけない。買ってあげても喜んでくれるとは限らない。「面倒くさくないですか?」と彼に反問されてしまった。たしかに面倒くさい。気持ちと金を使って、感謝されないのは相当バカバカしい。

・自分へのご褒美

「それなら自分への投資ですよ。マジで」、なるほどそれで2万3000円を投資するという理屈か。何となく納得するのだが、そんな高価なケーキを買う必要はないと思うのだが……。「今年がんばった自分へのご褒美ですよ、マジで」、数万つかって感謝されないよりは、ずっとマシとのことだった。たしかにそんな気もする。

・1人で食うにはデカすぎる8号

彼が購入したのは、東京・新宿伊勢丹にある千疋屋でもっとも高価なクリスマスケーキである。サイズ8号で、1人では到底食いきれない代物だ。食べるにしても1日は無理。この先3日間くらい、朝昼晩と食いつなげるレベルである。

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・人生で2本の指に入るウマさ

さて、そこまで高価なクリスマスケーキの味は一体? ということで、彼に一口食べさせてもらおうと思ったのだが、「自分へのご褒美なので、マジで勘弁してください、マジで」と拒まれてしまった……。一口くらいいいじゃねえか。そう思ったがかたくなの拒否するので、感想を聞くと、「今までの人生で食べたケーキのなかで、3本指、いや2本指に入るウマさです、マジで」。それならいっそ一番ウマイといえばいいのに……。

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・一理ある

とにかく彼の理屈もちょっとだけ頷ける。高価なプレゼントを用意しても、「うん、ありがとう……」くらいの感謝なら、自分のための買い物をした方がマシだと、私(記者)も思う。だが、ケーキ食うなら肉食うけどなあ……。まあ、和才記者は幸せそうだからいいか。寂しい皆さんも、彼にならって高価なケーキを買ってみてはいかがだろうか。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼新宿・伊勢丹の千疋屋で購入したクリスマスケーキ(8号)。めっちゃデカイ
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▼ケーキなのに、小包くらいのサイズはある
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▼これが2万3000円のクリスマスケーキだ!
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▼和才「ワーッ♪ ウマそうすぎる、マジで!」
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▼佐藤「俺にも一口くれ」、和才「は? それより電気切ってもらっていいですか? マジで」
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▼佐藤「電気切ったぞ、一口くれ」、和才「……」
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▼佐藤「和才」、和才「……」
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▼佐藤「和才」、和才「……」
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▼和才「ろうそく、キレイ……」、佐藤「……」
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▼和才「いただきま~す♪」
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▼和才「やっぱ、ケーキは割り箸だろ」
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▼和才「どれ~……」
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▼和才「ブッ! ゲロウマ!」
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▼和才「チョコもめちゃんこウマイわ、マジで」
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▼和才「俺なんで箸で食ってんだ? 取り分ける相手がいないんだから、直接食えばいいやんけ。マジで」
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▼和才「イチゴちゃん~、食べちゃうぞ~♪」
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▼和才「生クリームは飲み物です。吸っちゃう」
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▼和才「ウマ、マジでウマイわ、マジで」、佐藤「……」
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▼和才「クリぼっち、全然さみしくない! マジで」
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