男の子であれば、誰でも一度はヒーローに憧れたはず。手や目からビームが出ることを妄想して、「ビーッ!」とか「ガーッ!」とか喚きながら、友達と対決ごっこをしていたかもしれない。その夢は、オッサンになった今でも持ち続けているだろうか? もしも持ち続けているのなら、それが夢ではなくなるかもしれないぞ……。
アメリカのマジック用品を製造販売するメーカーが、とんでもない商品の販売を開始している。その商品とは、手から火の玉を発射するガジェットだ。手から火の玉? そんなの子供だましだろ?……と思われるかもしれないが、ネットに公開されている映像を確認すると、これがバカにならない代物だ。むちゃくちゃカッコイイぞ~ッ!!
・マジック用品のメーカー
この商品「Pyro Fireshooter」を開発したのは、マジシャンのための商品の製造販売を行うEllusionist社だ。同社はマジシャンのための最先端のトランプやアクセサリーを取り扱っている。
・まるでX-MENのパイロ
商品名の『Pyro(パイロ)』とは、マーベルコミックの『X-MEN』の登場キャラクター「パイロ」にちなんで名付けられたに違いないだろう。作中でのパイロは、火を自在に操るミュータントだった。この商品を装着すれば、パイロのように手首から火の玉を放つことができるのである。
・フラッシュペーパーが着火して飛びだす
仕組みはとても単純だ。本体に4つの弾倉があり、マジシャンが使うフラッシュペーパーを詰め込む。これが着火されると同時に、ブワッと前方に飛んで行くのだ。その距離、およそ3メートル。着火したフラッシュペーパーが飛びだす様子は、まるで必殺技を繰り出したヒーローのよう。これはカッコイイ!
・でもタネがバレバレ
ただよく考えると、もし仮にマジシャンが手から火を3メートル級の距離で放ったとしたら、この商品を使用したことがバレバレである。演出としては効果があるのかもしれないが、手品業界のことを考えると、大々的な商品のPRは逆効果のような気もするが……。とにかくヒーローに憧れたオッサンにとっては、なかなかワクワクする代物である。
参照元:Pyro、YouTube、BGR(英語)
執筆:佐藤英典