人は、待ち合わせる生き物である。人は一人では生きて行けないのだから。この世界には60億以上もの人がいるのだから。個と個が集う時、待ち合わせは必須となる。 ──だが!
その待ち合わせに、決まって遅れてくるケシカラン奴がいる。なぜ、約束の時間に来ないのか。アイツはなぜ、微妙に15分遅れてくるのか。ということで、彼らの生態系をあるある形式で探ってみようと思う。 理由がわかれば、少しはイライラもおさまるかもしれない……。
その01:どう考えても相手が電車に乗ってるタイミングで「マジごめん!!!!!」と凄まじい勢いの謝罪メールを発射する
その02:「ごめん私も遅れる!」という返事に異様に安堵する
その03:でも結局自分の方が遅い
その04:10回に1回くらい、“待つ側” を体験するが、相手を責める気には全くならない
その05:むしろ、遅刻1回分の免罪符を獲得した気分になる
その06:手持ち無沙汰を感じて初めて、“待つ側” の苦労を知り、もう二度と遅れるまいと誓う
その07:その06を教訓に、「余裕を持った待ち合わせ時間設定」を試みる
その08:1時間の余裕を持って設定したはずの待ち合わせに1時間15分遅れる
その09:待ち合わせ時間に家を出ることもある
その10:やばい! ありえないくらい遅れる! と思ったら相手もありえないくらい遅れてきて、うまく待ち合わせが成立する事が、割とある
その11:遅刻常習犯の友人は大体が遅刻常習犯
その12:そんな友人が実に心地いい
その13:遅刻常習犯は、憎めないキャラの人が多い
その14:憎めないどころか愉快・痛快
その15:遅刻を武器にしている気さえする
その16:そんな人物との出会いは非常に刺激的
その17:「いかに遅刻をしないか」よりも、「遅刻してしまった場合、いかに笑いを取るか」に意識が傾きがち
その18:そんなんじゃダメにきまってることくらいわかってる……!
その19:遅刻をする自分が嫌い
その20:でも、遅刻をする友人のことは大好き
その21:ずっと友達でいて欲しい
その22:次こそ15分前に着こうと誓う
その23:そうするとちょうどに着く
その24:本当に15分前に着くこともある
その25:そんなときに限って普段遅れない人が30分くらい遅れて来たりする
その26:大変申し訳なさそうな相手を、菩薩のような笑顔で迎えることができる
その27:今日はいい事したな……という気分にすらなる
その28:もう二度と遅刻する気がしない
その29:とんでもないエクストリーム遅刻をかますことがある
その30:電車が遅延すると、不安よりも遅刻をうやむやにできるのではないか、という期待の方が大きい
その31:予定より1本早い電車に乗っただけで10分くらい早く着くと思い込む
その32:実際はそれでぴったりか、ギリ
その33:時間の逆算がうまくできない
その34:余裕を持つならこの時間に○○しなきゃいけないと知りつつも、無意識に脳がギリギリの時間を算出している
その35:ギリギリ間に合わない時間にならないと準備できない
その36:余裕があるという余裕から、ムダに掃除してしまったりして、結局ちょい遅れる
その37:急いでる時こそ散らかってる部屋を無性に片付けたくなる
その38:異様に手際がよくなり、普段じゃありえない仕事力を発揮する
その39:でも結局遅れる
その40:奇跡的に間に合う事もある
その41:でもヒマだからといって、片付けをするわけではない
その42:遅刻の単位は15分を一区切りとし、『15分=レベル1』とカウントするのは、遅刻常習犯のなかでは暗黙の共通認識だと勝手に思っている
その43:むしろ15分までの遅刻はノーカウント
その44:『レベル4』(1時間)以上の遅刻はいよいよ罪悪感がハンパなくなってくる
その45:今日のランチは是非ご馳走させていただこう……という気持ちでいっぱい
その46:こんなやつとは絶対待ち合わせなんかしたくない
その47:でも、どうか仲良くしてほしい
その48:これでも今日こそは先に着いていよう! と毎回思っている
その49:本当に申し訳ない
その50:こんなこと、人には絶対言えない
おまけ:明日は15分早く家をでよう
執筆:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.