カメラも時代を経て、現像用フィルムを使うものからデジタルカメラへとテクノロジーが移行していった。今となってはスマホがあれば写真を撮ってSNSに投稿して、すぐに友達と共有できるご時勢になってしまった。
そんな、スマホで写真を撮るのが当たり前のデジタル世代に、「現像用フィルムを使うカメラを与えてみたらどうなるか」実験が行なわれたそうだ。以前にも、彼らにウォークマンや40年前のパソコンを使わせてリアクションを見る動画を紹介したが、今回も動画「KIDS REACT TO OLD CAMERAS」で、オモシロい反応が見られるぞ!!
・さすがに「カメラだ」と言い当てる
実験に参加した7歳~13歳の子供11人は、筋金入りのデジタル世代である。2000年代に生まれた彼らは、スマホやデジタル音楽プレーヤーに囲まれて育った “アナログ” を知らない世代だ。
まず彼らに現像用フィルムを使うカメラを手渡すと、実物を見るのは初めてだという子もなかにはいたが、全員がカメラであることを言い当てた。
・「フィルムを入れないと撮影できない」と知って驚愕!
しかし、“じゃあ写真を撮ってみて” と言われると、全員がどこを押してよいやら分らない。ガチャガチャとボタンや突起部分を押していると、突然フラッシュが光ってビックリ! という有様。そして、フィルムを入れないと撮影ができないと知らされると、ほとんどが「信じられない!」と驚きの表情を浮かべていたのである。
・カメラにフィルムを入れるのに悪戦苦闘!!
さすがに最年長の13歳は現像フィルムを見たことがあって、撮影途中でカメラのフタを開けると写真がダメになることも知っていた。だが、実際にフィルムを渡されてカメラに入れるよう指示されると、どこに入れてよいのか分らずアタフタしている。何とかカメラの裏側にあるフタを開けたものの、なかなかフィルムを設置できずに苦労している様子だった。
・すかさず自撮り写真を撮る子供達
興味深いのは、なんとかフィルムを入れて撮影できる状態になったら、ほとんどの子が自撮り写真を撮影したことである。昔はわざわざ自分の顔を撮るようなことはしなかったが、これも時代を反映していると言えるだろう。
・すぐに写真が見れないとしてビックリ!
そして、デジカメのように写真をすぐに見ることができずに、現像するまで写真の出来が分らないと知ると驚嘆の声が上がっていた。「カメラの意味ないじゃん!」と口を揃えてグチる彼らに、現像代がかかることも伝えると頭を抱えこんでいた。
・“昔のカメラ VS デジタルカメラ” の結果は!?
「これって悪魔のカメラ?」
「カメラを買った後もフィルムが必要で、しかも現像代も払わないといけないし昔のカメラはお金がかかるな」
「たかが写真1枚撮るのに、こんなに手間がかかるなんて信じられない!」
といった感じで、“昔のカメラ VS デジタルカメラ” のどちらが良いが多数決を取ったところ、1対10でデジタルカメラが圧勝した。昔のカメラに1票入れた子は、「昔のカメラだと写真を全て現像してアルバムに入れるから、想い出に残りやすいと思う」と大人な発言をしていた。
昔のテクノロジーやアナログ商品をとっておいて、子供達に「昔はこんなの使ってたんだよ」と教育することも大切なのではないだろうか。もしかしたら、古い技術から新しい何かが生まれることがあるかもしれない。