以前ロケットニュース24では、横浜中華街にある『広東料理 吉兆』を取り上げた。アサリの旨味を凝縮したあっさり系ラーメン「活アサリそば」を味わえるお店だ。今回も同じく、横浜中華街にある名店を紹介したい。
そのお店『謝甜記 貮号店』(しゃてんき にごうてん)は、中国粥の専門店。お粥と言えば、「病気の時に食べるもの」というイメージを持っている人がいるかもしれないが、ここの中華粥はそんなものではない。十分に主役を張れる味! これを食べるために中華街に行く価値があると行っても過言ではない。そして唐揚げも絶品!! 行けば間違いないお店だぞ。
・普通サイズを選びたい
このお店はお粥だけでもバリエーション豊富。鮮蝦粥(えびかゆ)、牛雙粥(ぎゅうすじかゆ)、什錦魚生粥(五目かゆ)、青菜粥(やさいかゆ)と、海鮮ものをメインにしたものから肉、野菜をメインにしたものまで幅広い。またどのお粥も、普通サイズとその半分の中碗サイズから選べる。普通サイズはラーメンの器ほどの大きさだ。
どちらのサイズにすべきか迷うかもしれないが、お粥をメインにしてサイドメニューをちょくちょく頼む場合は普通サイズがおすすめ。私(記者)が訪れた時には、女性のお客さんでも普通サイズを注文している人が多かった。
・ほとんどのお粥は1000円以下
値段は、排翅粥(ふかひれかゆ)や、鮑魚粥(あわびかゆ)のように、2000円オーバーのお粥もあるが、ほとんどのお粥は1000円以下。その中から私(記者)は什錦魚生粥(五目かゆ)をオーダー。値段は普通サイズで740円だ。注文した時は正直、「お粥で700円以上もするのかよ……」と思ったのだが!
・4時間煮込んで作られる
実際に運ばれてきたお粥を食べて印象がガラリと変わった。面白いほどに変わった。「この味で1000円以下は安い!」と。お粥を口に入れた瞬間……じんわりと旨味が広がっていく。パッと広がるのではなく、あくまでもじんわりと。ただし確実に旨味を感じられる。
聞くとここのお粥は、生のお米を乾燥牡蠣や乾燥貝柱などと一緒に4時間も煮込むのだとか。お粥なので、味は当然あっさりしているが、魚介の旨味が味に深みを与えていると感じた。一見薄いようで、はっきり舌に残る。まるでひと言も喋らずに、表情と雰囲気だけで観客の心を掴む役者のようだ。
・鶏の唐揚げもマスト!
そして忘れてはならないのが、ここの唐揚げ、梅醤炸花鶏(梅みそ付き鶏の唐揚げ)だ。骨付きの唐揚げはそれだけでも十分にサクサクしているが、それに梅味の酢みそをかけて食べると……さらに香ばしくなる。何本でも食べられそうな味わいで、こちらもお粥同様絶品だ。
その梅みそに唐揚げをつけることで味がさっぱりするので、脂っこいものが苦手な人でもおすすめである。とにかく、このお店に立ち寄った際は、お粥だけでなく、鶏の唐揚げも忘れずにオーダーしよう!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 謝甜記 貮号店(しゃてんき にごうてん)
住所 神奈川県横浜市中区山下町189-9 上海路辰ビル 1F
時間 月〜木・日曜日8:30~20:30 / 金・土曜日日 8:30~21:30
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼『謝甜記 貮号店』。行列になることも珍しくない!
▼サービスで付いてきたシューマイ
▼こちらが什錦魚生粥(五目かゆ)
▼エビ、イカをはじめとした魚介類、野菜などが入っている
▼梅醤炸花鶏(梅みそ付き鶏の唐揚げ)。こちらは4本入りで、価格は840円
▼これだけでもサクサクなのだが……
▼梅ミソに浸す最高!
▼ミソは酢味噌に梅の風味を加えたような味わいだ