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誰もが夢中になって遊んだ! でも今では忘れられてしまった!! そんなゲームを紹介するこの企画。初回はビック東海から発売されていたファミコンソフトの『カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄』である。

これは今から約30年前、1988年に発売されたアクションゲームだ。そもそもカケフくんが誰なのかさえもわからない若い世代の人も多いと思う。まずは、そこから話を始めないといけないソフトなのである。

・カケフくんの本名が思い出せない

カケフくんとは、80年代にバラエティ番組に出演していた子役である。彼は、当時活躍していた阪神タイガースの掛布雅之さんに顔立ちが似ていることから、本名ではなく「カケフくん」という愛称が定着した。今振り返っても、カケフくんの本当の名前を思い出すことができない。

・まさにスピード地獄

そんな彼を題材にしたゲームが、この『カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄』だ。ジャンプ天国はまあいいだろう、ぴょんぴょん飛び跳ねるイメージがわくのだが、問題はスピード地獄だ。可愛らしい子役が題材なのに「地獄」はないだろうと、今になって思う……。

・冒険島式の横スクロール

実際にプレイすると、その言葉の意味がよくわかる。ゲームは横スクロールのアクションで、当時爆発的にヒットした『高橋名人の冒険島』に影響を受けたゲームである。とにかくひたすら右方向へと走り続ける。障害物や敵をジャンプしながらかいくぐり、ゴールを目指すというものだ。

・コントロールできずに敵に直撃

ゲームは非常にシンプルなのだが、これがかなり難しい。スピード地獄というだけあって、操作するカケフくんがめちゃくちゃ速く走るため、コントロールが難しい。猛烈なスピードで敵に直撃してしまうのである。記者(私)は元々アクションゲームがへたくそなのだが、数十年ぶりにプレイすると、やはり思い通りに操作することができない。こんなに難しいゲームをよくやっていたなと、我ながら思う。

・反射神経が……

オッサンはスピードについて行けず、約1時間プレイしたが結局最初のステージさえクリアすることができなかった。反射神経が追いつかない! 歳はとりたくないものである……。ちなみに操作するキャラはカケフくんのはずなのだが、当時のカケフくんとは似ても似つかないのもポイント。これがほかの人物でも、ゲームとして成り立ってしまうところが怖いところである。

・今回プレイしたゲーム

タイトル:カケフくんのジャンプ天国スピード地獄
発売元:ビック東海
購入価格:1180円
評価:☆☆☆☆☆★★★★★
一言コメント:「昔を懐かしむには、スピードが速すぎる。思い出に浸れない」

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼「カケフくんのジャンプ天国スピード地獄」、都内の中古ソフト販売店で1180円で購入。意外と高い
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▼横スクロールのアクション
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▼設定がよくわからないのだが、カケフくんは勇者ということらしい
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▼ダメだ、反射神経が弱くなりすぎて、最初のステージさえクリアできない
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