桃太郎といえば岡山県。その岡山から遥か遠く離れた愛知県の犬山市に、桃太郎神社という不思議なスポットがある。
おばあさんが洗濯をしていた木曽川のほとり、芝刈りに行ったおじいさんの屋敷跡に建てたと自ら言い張るこの神社は「桃太郎誕生の地」として、マニアの間では有名だ。
まともに考えたら悪い冗談としか思えないが、意外にも神社側は大マジ。桃太郎生誕の地を裏付けるべく、様々な証拠品を公開していた!
・珍スポのお約束、極彩色のコンクリ像がお出迎え。これは……
犬山駅から車で10分。木々が生い茂る静かな小山のふもとに、噂の桃太郎神社が佇んでいる。
鳥居の前では目をクァッ!っと見開いた不気味なサル像がお出迎え。こちらの神社、桃太郎にちなんだ鬼、犬、サル、キジなどのコンクリート像が、敷地内のあちこちに点在している。これらはすべて、関ヶ原ウォーランドでもお馴染み、コンクリ像の第一人者・浅野祥雲先生の作だ。
・胡散臭い証拠品も、量が多いと信じてしまいそうになる。それが人情
おばあさんが川で洗濯したさい、足あとがついたという「洗濯岩」を白い目で眺めながら境内へ。噂の宝物館は入場料200円だが、その価値は充分にある。
古びた神社の建物とは対照的に、真新しい宝物館。実は10数年前の放火で全焼したそうで、そのさい国宝級に貴重な鬼のミイラや巨大桃の化石が失われてしまった。
それでもなお、鬼たちが実際に使用した金属製のトゲトゲバットをはじめ、おじいさんの屋敷跡から発掘された、きびだんご作りに使用した石臼など、焼失を免れた貴重なコレクションは閲覧可。
ここでは言及を避けるが、童話には似つかわない、血生臭い展示物もありの、見応えは充分。皆さんもぜひ行って、桃太郎が犬山に実在したかどうか、ご自身で判断していただきたい。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
店名 桃太郎神社
住所 愛知県犬山市栗栖字古屋敷
時間 9:30〜16:30
休日 年中無休
Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.
▼こちらが噂の桃太郎神社
▼珍スポ界では著名なコンクリ像の大家、浅野祥雲先生作
▼マジかよ!?と我が目を疑う解説が平然と掲げられている
▼桃太郎生誕の地(自称)鳥居に桃マークが!
▼古文書にも出ておるのであります!
▼こちらが噂の宝物館
▼珍しいもの多数と言われては行くしかない
▼大巨獣ガッパ(古いね)ではなく、キジだ
▼変なものに感染してそうなサルもいたぞ!
▼珍しい化石
▼桃太郎が使用した台車
▼鬼ヶ島の鬼たちが実際に使用した釘バット
▼放火で焼失した鬼のミイラ(の写真)
▼こちらも今は亡き桃の化石(の写真)