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世界では、説明不能と思えるような不可思議な報告されることがある。それを超常現象というのか、あるいは心理現象というのか定かではないのだが、とにかく「奇妙」と呼ばざるを得ない事件が時々報告されることがある。ご紹介するのは、そのひとつと言って良いだろう。

・一瞬で成人男性に!?

リベリアのニュース紙「デイリー・オブザーバー」が報じるところによると、まだ2カ月の赤ちゃんを背負った16歳の母親が農場に向かう途中に、信じられない出来事が起きたそうだ。その赤ちゃんは降りると言い出し、抱っこ紐を解いて下したところ、一瞬で成人男性になって茂みに走って行ったというのだ。この男性(?)の行方はいまだにわかっていないという。このようなことがあり得るのだろうか?

・2カ月の赤ちゃんが5歳児のようにしゃべった?

同紙によると、赤ちゃんが一瞬にして成人男性になったと語っているのは、中部ボング郡に住むロープ・コリーさんである。2014年9月23日の朝、彼女は息子のスミスくんをおんぶして農場を向かっていたところ、突然降りたいと言い出したという。

まだ2カ月の赤ちゃんなのに、5歳の子どものようにハッキリと話しかけてきたというのだ。コリーさんは彼の訴えを聞き入れて、背中から降ろしたところ、突然成人男性に豹変して、茂みのなかへと逃げて言ったと、同紙に話している。

・奇妙な夢

彼女は以前に奇妙な夢を見たことを明かしている。その夢とは、彼女とスミスくんが街に行き、スミスくんに導かれてドアのない家に入っていくというものだ。その家でスミスくんは客に食事をもてなしていたという。スミスくんは夢のなかで彼女に、「夢の話は誰にも伝えてはいけない」と警告を発していたそうだ。しかし彼女は自分の母親に、その夢の内容を話していた。

・祖母と赤ちゃんの関係

さらに夢のなかでスミスくんは、コリーさんの母親、つまりスミスくんの祖母がどんな魔力も追い払う力があると話して、祖母を恐れていたという。祖母とスミスくんの関係が一体どのようなものだったのか、同紙から読み解くことはできない。ちなみにこの地域では、生まれながらにして身体に傷跡や奇形があると、「暗黒の住人」である証と考えられている。しかしスミスくんにはそのような形跡は見られなかったそうだ。

・暗黒世界の仕業か

だが、スミスくんの祖父は彼の失踪が暗黒世界の仕業であると考えているようだ。今回の事件について、家族はスミスくん自身のことよりも、この出来事により家族に良からぬ噂がささやかれることを心配している。不吉な家族であるというレッテルを貼られ、怖がられることを懸念しているようである。

なお、地域の伝統的なリーダーは伝統的な方法に基づいた調査を始め、村人に数日の間農場に近づかないように警告しているそうだ。本当に暗黒世界の仕業なのだろうか? 真相が気になるところである。

参照元:The Daily ObserverMetro.co.ukMirror.co.uk(英語)
執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24