みんなが大好きな『味付け玉子』、通称・味玉。ラーメン屋では必ずトッピングする人も多いのではないだろうか? おつまみにもお弁当にも最適で、「味玉が嫌い!」という人は聞いたことがない。老若男女から支持される、いわば “愛されグルメ” である。だがしかし……。
こんなに愛されているのに、味はしょうゆ味、せいぜい塩味くらいしか思い浮かばない……。これはいかん! 味玉にはもっと可能性があるハズだっ!! というわけで、『新しい味玉を考える会』を発足、今回は「しょっぱい系」5種類にチャレンジしてみたのでご報告したい。
・味玉の作り方
まず味玉の作り方からおさらいしよう。「ゆで玉子をタレに漬け込むだけ」、以上である。“殻を完全に剥く”、“ヒビを入れるだけ” などの違いや、タレに漬け込む時間の差はあれど、基本的には「ゆで玉子をタレに漬け込むだけ」で美味しく出来上がる、超有能レシピなのだ。
・5種類を試してみた
今回試したのは5種類。余計な手間は加えず、市販されているものに、そのままゆで玉子を突っ込み、一晩放置するだけ。味は、カレー・麻婆豆腐の素・焼肉のタレ・カットトマト・浅漬けの素。結果をランキング形式で発表だ!
・5位「浅漬けの素」
「浅漬けの素」には和風ダシが入っているので、期待値は高かったものの残念な結果に。とにかく酸味が邪魔すぎた。ゆで玉子と酸味が決定的に合わないのだ。いくら漬物好きでも、味玉にするのはオススメしない。幼少期に食べたらトラウマになるレベルの残念さであった。
・4位「カレー」
大本命と見られていたカレーだが、4位という結果に終わった。味は全然悪くない。むしろいいのだが、一晩では味が全く入って行かないのだ。今回は一晩であったが、24時間漬け込めば十分に美味しくなるハズだ。カレーが余ったときなどに、試す価値ありだ。
・3位「カットトマト」
カットトマトは、ある程度味付けされているものを使用した。『イタリアン味玉』と言いたくなる、なかなかのクオリティであるが、カレー同様、一晩だと味がなかなか染み込まない。カットトマト自体を塩で濃くするか、漬ける時間を長くすればさらに美味しくなるだろう。
・2位「焼肉のタレ」
こちらは文句なく美味い! しょう油ベースのタレなので間違いないと思っていたが、適度なタレの甘さもイイ! ただし、漬けるのは一晩が限界だ。それ以上経過してしまうと、しょっぱくなりすぎてしまうので注意してほしい。メチャウマだった「焼肉のタレ」を制して1位に輝いたのは……!
・1位「麻婆豆腐の素」
「焼肉のタレ」と甲乙つけ難かったものの、味玉に “辛味” という新風を吹き込んだことを評価して1位とした。旨味も十分で文句ない! ただ、こちらも漬け時間は一晩がリミットだ。漬け込みすぎると味が濃くなりすぎてしまうぞ。
・今後も「新しい味玉」を模索する
まだまだ改良の余地はあるものの、味玉の未知なる可能性を十分に感じさせてくれる結果となった。味玉のポテンシャルは無限やで!「新しい味玉を考える会」では、今後もアグレッシブかつ真剣に、ニュートラルな思考で『未来の味玉』を模索していく予定だ。続報を待て!
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼ゆで玉子をタレに漬けるだけだ!
▼こんな感じ!
▼5位「浅漬けの素」。漬けこんでみる……
▼見た目はうっすらと色付く程度。
▼断面。今回、最も残念な結果に終わった。酸味が邪魔すぎた。
▼4位は「カレー」。漬けこんでみると……
▼見た目はいい感じ。
▼断面。漬ける時間を長くすれば、もっと美味しくなるはず!
▼3位の「カットトマト」。あらかじめ味付けされているものをチョイス。
▼色はほとんど付かない。
▼断面。香りや味は悪くないが、かなり薄味。24時間漬けこめばもっと美味しいハズだ。
▼2位の「焼肉のタレ」
▼がっちり色が入ってる!
▼断面。うまい! が、漬けこみすぎには注意だ!
▼見事1位は「麻婆豆腐の素」
▼いい具合の色ツヤ。
▼断面。うまい! 辛味が新鮮!
▼これからも「新しい味玉を考える会」は挑戦し続けるぞ!