「人を見たら泥棒と思え」という言葉があるように、迷惑メールが1通あったら100通……いや1000通は余裕であると思った方がいいだろう。どこかに騙される人が一人でもいる限り、業者から散弾銃のように送られてくる。それが迷惑メールだ。
業者は手当たり次第に送りまくっている迷惑メールだが、なんと海の向こうはヤンキースの田中将大投手にも届いたようだ。そして送り主はまさかの「楽天田中」。業者はなんとも巧妙な手口でメジャーリーガーにまで触手を伸ばしていたのである!!
・Twitterで話題
「楽天田中」が猛威を奮ったのは2014年9月10日のこと。フォロワーが「楽天田中からメールきた!」とTwitter内で話題になると、田中投手もそれに反応。「僕も先日、楽天 田中からメールがきました(^^;;」と返信した。
・迷惑メール評論家に聞いてみた
はたしてメジャーリーガーへ送られた迷惑メールの裏側には何があったのだろうか。迷惑メール評論家であり、ロケットニュース24編集長のGO羽鳥に尋ねたところ、次のような返事が返ってきた。
「マー君でしょ? つい昨日、俺にも来てたよ。URLに飛んだら『応援ありがとうございました。昨年は本当にいい思い出ができました。今年は新たなステージでがんばります。』と書いてあったよ。がんばってほしいよね」
──とのこと。また、「なぜヤンキース田中将大投手へ “楽天田中” から迷惑メールが届いたのか?」について聞いてみると……
「業者が持っている『カモリスト(名簿)』の中に、マー君や俺のアドレスが登録されていた……ということだろう。無差別的に送っているはず。つまり、俺はその『カモリスト』の中では、マー君とチームメイト。選ばれし選手に登録されたというわけだ」
続けてメールを送信した業者の心理について聞いてみると……
「真意はわからんが、業者は “その時に旬な有名人” のフリをして送ってくる場合が多い。かなり冷静に分析すると、この『楽天田中』の迷惑メールが誕生したのは、おそらく楽天が優勝したとき……マー君がメジャーに挑戦するかどうか、ってときだ」
──と、すさまじく真面目な顔してコメントしつつ、
「楽天優勝時に猛威をふるった迷惑メールの残骸……宇宙にたとえるならば『スペースデブリ』が、まだ宇宙空間を漂っている。それがたまたまここ数日中、俺や、俺のチームメイトのマー君の星に墜落してきてしまった……。そんな感じだな」
……とのことで、意表を突く内容は常套手段。しかし「楽天田中」のメールは以前作成されたものが再度使われた可能性が高いという推測であった。田中投手に親近感を抱いているのが気になったが、GO羽鳥の見解は以上のとおりである。
・楽天を名乗る迷惑メールに注意
ちなみに “楽天関係” だと星野監督からの迷惑メール「楽天星野」も多く出回っているらしく、さらにGO羽鳥によると「この業者は野球シリーズだけではなく、芸能人だと『みのもんた』や『滝川クリステル』で送ってくる」とのこと。
引っかかる人がいる限り、詐欺はなくならない。これは動かぬ事実なので、皆さんも騙されないようにしていただきたい。
参照元:Twitter @t_masahiro18
執筆:原田たかし
僕も先日、楽天 田中からメールがきました(^^;;RT @YONESAN12: いくら俺でも楽天田中とメール送っても流石に迷惑メールだとわかります。
マー君はもうすでにヤンキースですよ。
そんな事にうつつを抜かしてる時間は今の俺にはありませんよ(ーー;)。
— 田中将大🦂/MASAHIRO TANAKA (@t_masahiro18) September 10, 2014
▼こちらがGO羽鳥に届いた「楽天田中」からのメールだ
▼URLに飛んでみると、マー君からのメッセージが……!