みなさんは、「おっぱいアイス」というものを聞いたことがあるだろうか? 昭和生まれなら聞いたことがあるかもしれない。商品名が「おっぱいアイス」ではあるものの、母乳を使ったものでも、決していかがわしいものでもない。
・高知県・久保田食品の「おっぱいアイス」
「おっぱいアイス」は、白くまくんのアイスクリンで知られる高知県の久保田食品の商品だ。袋には可愛らしい白くまが描かれている。この2014年でも税抜き価格60円で販売されている。小さな子供のお財布にいも優し~いアイスだ。
・ゴム風船の中にアイス!
「おっぱいアイス」は、昭和30年代頃から発売されているらしい。開けてみると、ゴム風船に詰められた白いアイスクリームが出てきた。
・吸って食べる
風船の先端部分1センチほどを残して、アイスがパンパンに詰められている。パッケージに書かれた食べ方によると、このアイスが入っていない先端部分をハサミで切り、そこからチューチュー吸って食べるのだそうだ。
その食べ方が赤ちゃんの授乳に似ているので、そう呼ばれるという説もある。ちなみに同様の商品が他のメーカーから「たまごアイス」や「風船アイス」という名で売られているが、久保田食品のものは「おっぱいアイス」だ。
・「おっぱいアイス」は時代を超先取りしていたのでは!?
実際に食べてみたところ、切った直後、ブワっと白いアイスが飛び出してきた!! こぼさないように慎重に吸っていく。アイスはしつこい甘さのない素朴でサッパリしたミルク味だ。冷たいままググっといくも良し、しばらく止めて溶けたところを飲むも良し。片手で食べられるしイイですなぁ。
……ってこれって、2003年の発売当初、結構流行した飲むアイス「クーリッシュ」に似てるやん!! 昭和30年代というと1955年~64年。「おっぱいアイス」、時代を超先取りしていた!?
・オンラインショップでも買える
「たまごアイス」や「風船アイス」として親しんでいた人にとっても懐かしいだろう。こういう素朴なアイスを売っている駄菓子屋や売店も少なくなったしなぁ……。
久保田食品のお膝元の高知県や近隣の県ではコンビニやスーパーで買えるようだ。オンラインショップでも購入できるようなので、気になる人は一度チェックしてみるといいかもしれない。
参考リンク:久保田食品
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼高知・久保田食品の「おっぱいアイス」
▼持ってみるとLサイズの卵くらい
▼先端部分を切って食べる
▼切ると白いアイスが飛び出すぞ!
▼チューチューと吸って食べるのが「おっぱいアイス」の正しい食べ方だ
▼税込みで65円である