皆さんは自分のことを辛抱強い方だと思っているだろうか。すぐにあきらめて、「もう無理」や「不可能だ」と、物事に限界を作ってはいないだろうか。そういう私(佐藤)は、すぐにあきらめるし、すぐに投げ出してしまう。禁煙無理! 筋トレ無理! こんな調子だ。
最近日本で撮影された、ある卓球選手の映像が海外で注目を集めている。その選手、イブラヒム・ハマトさんは事故で両腕を失った。それでも大好きな卓球を続けるために、口でラケットを持って競技をしているのである。彼に言わせれば、「不可能はない」という。彼のプレイを見れば、その意味がよくわかる。
・世界卓球で来日
イブラヒムさんは、2014年4月28日から5月5日まで開催された、「JA全農世界卓球2014東京大会」に招待され、東京にやってきた。そのときの模様を練習場で見た人もいるかもしれない。日本人選手との練習風景は、世界卓球の公式 Facebook でも紹介されている。
・スピーディなラリー!
それを見ると、とても口でラケットを持っているとは思えないようなスピードで、他の選手とラリーしているのだ。しかも球の軌道は正確で、素人では到底太刀打ちできないほど。足でボールを蹴り上げてサーブを打つこともできる。10歳のとき列車事故で両腕を失ったそうなのだが、彼のプレイを見ると、血のにじむような練習を重ねてきたことが瞬時にわかる。
「不可能はない」、あきらめずに口でラケットを持ち続け、ひたむきに練習してきたイブラヒムさんだからこそ、言える言葉だ。自分が「不可能」を作っているということを、教えられる次第である。スゴイ!
参照元: YouTube
執筆: 佐藤英典
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼水谷選手と馬龍選手を相手にラリー