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池袋にまた、新たなミステリースポットを発見! 東池袋の高速道路高架下に佇む一軒の煤け系中国料理店、その名も「強運・天津包子専門店」

半月前は違う名前の中華料理店だったこの店。以前の店名がでかでかと記されたひさしの看板を、新しい店名の巨大なステッカーで包み込むというアイデアは秀逸だが、貼り方が雑で空気が入りまくり、開店早々看板シワシワ。

定食500円、餃子6個200円と、まあまあのお手頃価格に釣られ、さて入ろうとすると「コーナーは向こう側です」と謎の貼り紙。店は狭く、一階は厨房でいっぱいいっぱい。気の弱そうな中国人青年に入店を促され、二階へ案内された。

・もしかして、ガス代払えなかったのか?

なぜか隅っこに聖書がうず高く積まれた二階は、どういうわけか、壁の一面が中国語新聞で覆われている。新聞を固定しているのは、色合いも鮮やかな東京ガスの「使用禁止」テープ。なぜ東京ガス……?

コップの水に浮いたゴミを眺めていると、10分弱で麻婆豆腐定食が運ばれてきた。鬼のように辛く、ご飯はガチガチ、スープは片栗粉のとろみが強すぎてラブローション風。これはすごい。クックパッドを教えてあげたい!

・人肌より冷たい包子に舌鼓を打つ

さてこの店、元々包子(饅頭)がメインのようだが、虫の知らせからあえて注文しなかった。と、先ほどの店員が「サービスです」と微笑み、頼んでもいない包子を差し出すではないか!

正直、定食でうんざりの私だが、折角の気持ちを踏みにじるのは申し訳ない。礼を言って頂いたニラ包子にかぶりつくと。ニラしか入ってないのはいいとして、なんで冷えてるの? 中国で流行ってるの……?

・不思議と腹が立たない

皮はパサパサ気味のかなり硬め、これを室温で食うと喉が渇く。とはいえ、水にはゴミが入ってるし、サービスでもらったものを残すのも心苦しい。絵に描いたようなお人好しを演じつつ、不思議と腹が立たないのは度を越した脇の甘さと、気弱な店員の人徳かも?

果たしてこの店、来月まで生き残れるか? 気になるあなたは一刻も早くチャレンジ、新たなツッコミどころを発見してほしい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 強運!天津包子専門店
住所 東京都豊島区南池袋2-42-5
時間 不定期

Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.

▼さみしげな高架下にその店はあった。
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▼ジャーン! オープンほやほや。暖かい目で見守ろう。
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▼看板、しわしわだ。
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▼コーナーってなんだろう……。
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▼普通より若干安めのプライス。サラリーマンの財布にも優しい。
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▼壁はおしゃれな新聞でラッピング。
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▼アクセントは東京ガス。
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▼残念すぎて読者の皆さんにもぜひ体験してもらいたい定食類。
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▼そして真打ち登場。
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▼普通に冷たくてびっくりしました。誰も気がつかないのか!?
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▼友人宅のキッチンで喰ってるような、家庭的ムード。
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▼夜はいっそうしわしわです。
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