世界の機内食をご紹介する『世界の機内食』シリーズ。今回は、トルコ・イスタンブルのアタテュルク国際空港から成田空港まで飛行しているトルコ航空(THY)のエコノミークラスの機内食をご紹介したい。
・今回の料理内容
料理内容は、フレンチグリーンビーンズのオリーブオイル和え。メインはグリルチキンメダリオン(メダルのような輪切りにしたもの)か、タスケバブ(伝統的なトマトソースのビーフシチュー)のどちらかを選択。それにプラムのケーキとパンがつく。
・コンフォートに変更しようと思ったが……
余談になるのだが、この搭乗便に乗る際に少しばかり思わぬ事態に遭遇した。それは、フィンランドからの乗り換えでアタテュルク国際空港に寄り、トランジットでコンフォートクラスに変更して、成田を目指す予定だった。ところがトランジットで変更ができず、チケットカウンターへ行けと言われたので、わざわざトルコに入国して、カウンターに足を運んだ。
・わざわざ入国せずに済んだのに
これで変更できるのかと思いきや、「コンフォートクラスは満席だ」と言われて無駄足を運ぶ羽目になったのだ。実際に登場してみると、実は搭乗機にコンフォートクラスはなかったのである。仕方なく12時間エコノミークラスで過ごす羽目になった。搭乗機にはコンフォートクラスはないと言ってくれれば、わざわざ入国せずに済んだのに……
・冷えた身体を温めてくれた
話は逸れたのだが、こうしてエコノミークラスでの食事に遭遇したのである。さすがに行きのコンフォートクラスの食事と比べると、見劣りするのは気のせいではない。さて、味の方だが、機内が若干冷えていたので、温かいタスケバブはこの上なくおいしく感じた。付け合せのライスがパサパサとはしていたものの、冷えた身体を温めてくれるのには十分だった。薄味なのが気になったので、少し多めに塩をふったところ、満足行く味になったのである。
・パンのバリエーションを希望
やはりトルコ航空では、パンを食うべきだ。もっちりとした生地の食感と、香ばしい小麦粉のかおりが心も身体も満たしてくれる。狭い機内ではあったが、ひと時の癒しを感じることができた。できることなら、パンのバリエーションを増やしてもらえると、フライトはさらに楽しいものになるのではないだろうか。
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24