
大阪を中心に関西で展開している「りくろーおじさんの店」。チーズをふんだんに使った直径18センチのチーズケーキが630円で買えるとあって、大阪の隠れ名物となっている。
その「りくろーおじさん」を丸パクリしたと見られる店が中国で発見され、問題視されている。商品やキャラクター、ロゴまでソックリなその店の名は『瑞可爺爺の店』。日本語に訳すなら『りくろー “おじいさん” の店』である。どういうことなのか実際に行ってみた。
・中国で大人気の『瑞可爺爺の店』
この『りくろー“おじいさん”の店』は、現在、上海市、浙江省、福建省に展開しているという。主力商品はデンマーク産のチーズをふんだんに使ったチーズケーキだ。現地では、「行列ができる神ケーキ屋」として有名であるらしい。
・上海の『瑞可爺爺の店』に行ってみた
記者は実際に、上海の南京東路のショッピングモールに入っている『瑞可爺爺の店』に行ってみた。そのとき店内にいたスタッフは全員若い女性だ。話しかけると気持ちいい笑顔で接客してくれる。とても、パクリ疑惑がある店には見えない。
・リーズナブルで高いクオリティが人気
『瑞可爺爺』のチーズケーキは1台39元(約670円)だ。日本の『りくろーおじさん』の630円より高いが、中国人にとってはこの39元は決して高くないそうだ。というのも、以前は砂漠のように干からびたパサパサのケーキがこれよりもずっと高い価格で売られていたからである。
見るからに美味しそうで、キレイに包装されたホールケーキが39元というのは、中国人にとって「お買い得感」があるようだ。
・味も『りくろーおじさん』に酷似!
ケーキに店のキャラクターの焼印が押されているところまでソックリ。そして食べてみたところ……味もソックリ!! 違いを挙げるとすれば、『瑞可爺爺』の方がフワフワ感が若干とぼしく、チーズの味が濃い。そして『りくろーおじさん』にはレーズンが入っているのに対し、『瑞可爺爺』には入っていないくらいだ。
記者は、このケーキが『瑞可爺爺』のものだとわかって食べたので、違いを発見することができたが、知らずに食べたら『りくろーおじさん』だと思ってしまうかもしれない。それほど似ているのだ。
・どこ発祥なのか聞いてみた → 店員「台湾です」
商品に、キャラクター、ロゴ、そして味。類似点を挙げたらキリがない。そこで、店のスタッフに「この店はどこ発祥ですか?」と聞いてみたところ、ちょっと間があって「台湾です」という答えが返ってきた。
・台湾は無関係だったことが判明 → 虚偽の宣伝をしたとして行政処分
ところが、今、この「台湾発祥」という宣伝文句が問題になっているという。浙江省温州市にある『瑞可爺爺』が「アジアで愛されて50年」、「台湾を席巻して25年」というキャッチコピーを掲げていたのだが、調査により『瑞可爺爺』の運営会社は2013年6月に設立されたばかりで、台湾企業でもなければ、25年の歴史もないことが判明したというのだ。
この件について、『瑞可爺爺』の浙江省温州の代理人は「台湾で(一般的な)チーズケーキの販売が始まって50年の意味だ」と説明したそうだ。しかし、当局は消費者の誤解を招く恐れのある虚偽の宣伝をしたとして、行政訓告を科したという。
・ひたすら残念
商品は品質も手を抜いているように感じられず、現場のスタッフも少し前の中国では考えられないような笑顔で接客、人気店であることを自覚して仕事をしているようだった。現地でウケたというのも理解できる。
だが『瑞可爺爺』のロゴは、『りくろーおじさん』と「完全に一致」と言いたくなるほどソックリ。さらに「日本のケーキ屋」とは言わずに「台湾発祥」を名乗り、行政訓告を受ける始末だ。なぜわざわざこんなことをするのだろうか。ニコニコと笑顔で働くスタッフの姿を見ていると、ひたすら残念である。
▼りくろー “おじいさん” こと『瑞可爺爺の店』
▼あっ……!
▼こちらが39元(約670円)のチーズケーキ
▼この袋は……
▼紙皿とナイフとフォークが入っていた! これは日本にはないサービスだ
▼こちらは大阪「りくろーおじさんのチーズケーキ」
▼「りくろーおじさんと完全に一致」と言いたくなるほど似ている
▼中国で販売されているケーキの中ではかなりクオリティが高いと言える
沢井メグ













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