サッカーでは、数人の選手の小競り合いは日常茶飯事。でも22人の選手、両チームのスタッフ、リーグ関係者、ファンまでもが入り乱れての大乱闘となると、ちょっと記憶にない。
事件が起きたのは、11月25日に行われたカタールリーグ U-20のカズマ(オレンジ)対アル・アラビ(グリーン)戦。試合はロスタイムの PK で、アウェイのアル・アラビが0−1で勝利した。その試合終了のホイッスルの直後、世紀の大乱闘が勃発! その様子は、動画「Fighting erupts in Kuwaiti match」で確認可能だ。
・カラテキックから始まった
試合直後、まずはPKを取られたカズマの DF が怒り心頭でアル・アラビの選手にカラテキックをお見舞いした。これをきっかけに、測定不能レベルの人数が集まってきて世紀の大乱闘に発展! 争いは一箇所に留まらず、まるでバトルロイヤル状態に。
なんとか制止しようと頑張る人たちも確認できるが、タガが外れて完全暴走状態。また、審判団は「巻き込まれちゃたまらん」といった様子で、終始何もせずに遠巻きに見つめている。審判も止めない。誰も止めない。もう誰にも止められない!!
・選手6人は出場停止に
この大乱闘の代償は高くついた。カズマは特に大暴れした6人の選手を1シーズンから3シーズンの出場停止にすることで、責任を取ったのである。さらにアル・アラビを訪問し、謝罪した。
それにしても、動画の最後の場面に出てくるカズマの4番の選手とファンの取っ組み合いだが、すれ違いざまにカズマの選手が何を言って挑発したのか気になるところだ。