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結婚を考える人にとって、合コンや婚活パーティは大事な出会いの場ではないだろうか。最近は趣向を凝らしたイベントも多く、「料理合コン」、「ペット合コン」、「アウトドア合コン」、「農業体験合コン」など、そのジャンルも多岐にわたっている。

そんななか、おそらく究極とも呼べる婚活イベントが存在した。結婚とは新郎新婦だけではなく、両家にとっても大変重要である。そこで、親同士が子どもに代わって参加し良縁を結ぼうというのが、「親コン」の主旨である。本人不在ではたしてうまく行くのか?

・経験豊富な親の目

このイベントは、婚活支援プロジェクト「ひまわり交流会」が主催するものだ。同プロジェクトによると、結婚は本人たち同士にとどまらず親と親、家族と家族の大切な問題であり、経験豊富な親の目からしっかりと吟味することが必要だとしている。たしかに親・家族の納得は大切なのだが……。

・「親コン」の内容

では、一体どんな婚活イベントになるのだろうか? イベント当日の流れはおおまかに以下のようになるらしい。

・「親コン」、当日の流れ(参加者:親)

第1部 (1対1個別タイム)
1組数分程度ずつ、個別ブースで座りながら順番にじっくりとお話いただきます。親御様のお人柄や考え方等が把握できますので、職業や年収だけではない、より濃密で幅広い情報交換が可能です。
第2部(身上書閲覧タイム)
参加者全員のプロフィールシート(身上書)を会場内に一覧で掲示いたしますので、全員の方の詳しい情報が把握できます。当初想定していなかった思わぬ素敵なお相手を見つけることができます。
第3部(フリータイム)
第1部・第2部で気になったお目当てのお相手とご自由に交歓いただきます。(ひまわり交流会ニュースリリースより引用)

・「身上書閲覧タイム」が怖い

大変恐縮だが、未婚の男性(40歳)の記者は怖くてその場の想像ができない。はずかしながら、良家の生まれではなく、また低学歴で職歴を転々としているので、第2部の「身上書閲覧タイム」という場面を想像すると、良家で育ったかわいい娘さんをお持ちの親御さんから、鼻で笑われるのではないかと戦慄する次第だ。

また、良家の親御さんから見れば、うちの両親はワイルドすぎる気がしてならない。それが1対1で話すと思うと、足がガクガクと震えだして血の気が引くのではないかと思う。

・時代背景を反映か

私の事情はさておき、実際問題結婚は親や家族を抜きにして考えることはできない。その昔の縁談は、親が結婚相手を決めていたのだから、そう考えると驚くようなことではないかもしれないのだが、昨今の合コン・婚活パーティを考えると、本人不在というのがどうもイメージしにくいのだが……。とはいえ、晩婚化が進む時代背景を考えると、親の心配もうなずける。もしかしたら、今後「親コン」のようなイベントが増えるのかもしれない。

参照元:ひまわり交流会
Illust:Pyocotan