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焼き牛丼で定評のある人気牛丼チェーン店『東京チカラめし』が、ローソンとコラボレーション。『焼き牛丼おにぎり』が2013年5月21日から関東地域限定で発売されている。

・あまりに悲しいクオリティ
ブームとなり店舗を次々と増やしている『東京チカラめし』がローソンとタッグを組む。それだけで美味しそうに思えるが、ここ最近はコンビニで安易なコラボレーション商品が乱発されているのも事実。そんな心配をしつつ『焼き牛丼おにぎり』を食べてみたところ、残念ながら「あまりに悲しいクオリティ」にがっかりした。

・確実にチカラめしで食べたほうがお得
『焼き牛丼おにぎり』は『キムチ焼き牛丼』と『焼き牛丼』(ともに150円)の2種類があり、両方を食べてみた。まず気になったのが肉の量。かなり少ない。おにぎりの肉は『東京チカラめし』で提供されている焼き牛丼の肉より圧倒的に小さいので「ガッカリ感」がハンパない。

・肉の量は店より少ない
焼き牛丼はもともと300円前後で食べられる。おにぎりは2個で300円もするのに肉の量は店で食べられる焼き牛丼よりかなり少ない……。買ったことを後悔するレベルである。

・なんでもコラボすりゃいいってもんじゃない
コンビニ商品を愛する者としてローソンには「なんでもコラボすりゃいいってもんじゃないんだよ」と言いたい。『東京チカラめし』にはファンも多く人気があるのは事実だが、コラボの意味を根本的な部分から再考したほうがよい。『東京チカラめし』ファン、そしてローソンファンの双方が「買って良かった」と思えるクオリティにできないのであれば、コラボはネガティブな結果しか生まない。

・意味のあるコラボ商品を
とはいえ、ローソンが適当な考えでコラボ商品を作っているとも思えない。過去にコラボしたもので素晴らしかった商品が多数あるからだ。たとえば高級焼肉店『叙々苑』とのコラボ商品は、コンビニ商品としては高額だったが「叙々苑の弁当がこの値段で買える」というお得感があったし味も伴っていた。

・コラボする意味
また、客単価が低いものでも地方に行かないと食べられないお店なら、それだけでコラボする意味はある。だが、『東京チカラめし』はせいぜい客単価も500円前後だし、店舗数も多いので食べることも比較的容易だ。関東限定であれば尚更だろう。

・横道にそれるなら『新潟こしひかり』シリーズを充実させてほしい
今回の『焼き牛丼おにぎり』は失敗作と言わざるをえないが、ローソンのおにぎりの高級ラインである『新潟こしひかり』シリーズは、米にも具材にもこだわりを感じる非常に美味しいもの。

消費者の意見としては、コラボで華やかに商品を打ち出すよりも、実直に『新潟こしひかり』に合う美味しい具材を使ったおにぎりを提供してほしいと感じた。商品開発はとても大変だと思うが、これからもローソンファンに愛される商品を作り続けて欲しいと思う。

参考リンク:ローソン
Report:なかの

▼どちらも価格は150円

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▼キムチ焼き牛丼おにぎりの具 どう見ても少ない

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▼焼き牛丼おにぎりにいたっては肉のかけらみたいになっていた

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