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皆さまからの色恋に関する素朴な疑問やお悩みに、恋愛コラムニストの菊池美佳子がお答えさせて頂きたく色恋相談室。第10回は、35歳の男性から寄せられたご相談です。

・35歳の男性からの相談(ヒーボーさん)
「ミカコ先生に質問です。色恋に関係ないかもですが、昔から釈然としないことがあり、お尋ねしたいと思います。女性は何歳まで「女子」と呼ばれることを喜ばしく思っているのでしょうか。男であれば、いつまでも子ども扱いされること(この場合「男子」と呼ばれる)をあまりうれしく思いません。なぜなら、一人前と認めてもらっていない気がするからです。仮に女性からそのようなことを言われると、困惑します(自分の場合は)。女性はそれでも、30になっても40になっても、もしかしたらそれ以上になっても、「女子」と呼ばれたいものですか? 呼ばれないまでも子ども扱いされることを好むのでしょうか。教えてください」

・「男子・女子」は子ども扱いか?
ヒーボーさん、初めまして。コラムニストの菊池美佳子です。ヒーボーさんは、「男子・女子」という呼ばれ方を「子ども扱いされている」と解釈なさっているのですね。確かに、そういう解釈もあるでしょう。しかし、「男子・女子」という呼ばれ方の解釈が「子ども扱いされている」以外の人も存在するのではないかと、私は思います。

・子ども扱いは不快?
「男子・女子」という呼ばれ方云々ではなく、「子ども扱いされること」に的を絞って考えると、確かに子ども扱いされるのは、あまり喜ばしいこととは言えませんよね。以前、知人と電車を待っていた際に、こんなことがありました。電車が到着した瞬間、知人に腕を掴まれ、「(乗り込むのは)降りる人たちが済んでからね」と制されたことがあります。私は、電車が到着した瞬間乗り込もうとしたわけではありません。都会の整列乗車システムくらい百も承知です。それにもかかわらず、まるで親が幼子に諭すかのごとく制され、「子ども扱いされているのかしらん?」と困惑したことがありました。

・頭ポンポンには狂喜乱舞
その反面、子ども扱いされることでホッとする瞬間もあります。代表的なのが「頭ポンポン」ですね。以前、「『頭ポンポン』する時の男心とは?」という記事でも触れましたが、多くの女性は、男性からの「頭ポンポン」に、無条件で狂喜乱舞します。

・場面にもよる
「頭ポンポン」って、よく考えたら、大人が子どもに対してやる行為ですよね。あれを嬉しいと感じることは、親が子を無条件で愛するように、自分自身が相手に愛されてる(かも)と、実感できるからでしょう。また、大人になると、男女問わず「大人なのだから」と、義務や責任に晒されることが非常に多いです。そのため、時には子ども扱いされることが心地良く感じるシーンもあるのかもしれませんね。以上を踏まえると、「子ども扱いされること」を好むか否かというご質問に対しては、「好むわけではないが、心地良く感じるシーンもあれば、困惑するシーンもある」といったところでしょうか。

・「女子」という言葉が使いやすい
「女子」という呼ばれ方に対しては、また別だと思います。先に述べたとおり、「男子・女子」という呼ばれ方を、「子ども扱いされている」と解釈しない人も存在するからです。以前、「『女子』という言葉にイライラする皆様にご提案」という記事にも書きましたが、「女性」や「女」という呼び方ではなんとなく生々しい場合に、「女子」という言葉は非常に便利なのです。「女子」という言葉を使っている人の多くは、「いつまでも女の子でいたい!」という理由ではなく、ただ単に使い勝手がよく便利だから活用しているだけだと思いますよ。「女子トイレ」を「オンナトイレ」って言っちゃうとちょっと生々しいですし、女子アナを「オンナアナ」と言った際には、卑猥さすら漂っちゃいますからね。

・「女子」を全否定はご勘弁
よって、「30になっても40になっても、もしかしたらそれ以上になっても、「女子」と呼ばれたいものか?」というご質問に対しては、「積極的に呼んでください!」とか「女子って呼んでくれなきゃいじけちゃう、プンスカプン!」ではなく、むしろ「女子という言葉を全否定するのはご勘弁頂きたい、だって使い勝手がよく便利な言葉じゃん」というお答えにさせて頂きます。

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イラスト:マミヤ狂四郎

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