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【コラム】なぜ男同士でラブホテルに行くとソノ気はないのにドキドキしてしまうのか

2013年2月23日

hotel

ひとくちに「ホテル」といっても色々ある。レジャーホテルにビジネスホテル、カプセルホテルなんてのもあったりするが、ドキドキしてしまうのがラブホテルである。なぜドキドキしてしまうのかというと、基本的には男女で行く場所だからである。

しかし、時として例外的に、男同士で入らざるを得ない状況がある。ゲイではない男同士が、望んでもいないのにラブホテルに入らなければならない状況が、人生に一度や二度はあったりするのだ。そして、お互いソノ気はないのにドキドキ・ソワソワしてしまうのである。あれは一体なんなのか。

・男同士で入れるラブホテルというのは実は少ない

男同士でラブホテルに入ろうとなっても、そう簡単に「男2人で、はいどうぞ」とは問屋がおろさない。男同士で入ってもよいラブホテルというモノが存在し、そこに行かなくては入れないのだ。東京ならば、新宿2丁目近辺によくある。

・ラブホテルを改装しビジネスホテルにしているパターンもある

ちなみに、こういうパターンもある。地方の田舎町に行った時。いくつかのビジネスホテルに聞いてみても、あいにく部屋はどこも満室。しかし、一軒だけ、「ツインならば一室ある」と。「男同士だし、まあいいか」とチェックインして部屋に入ると……どうも様子が変なのだ。

つくりも壁紙も洗面台もお風呂の色も、なんか変。さすがに回転ベッドなどは置いていないが、風呂場の壁はガラス張り。シルエットが丸見えであり、「シャーッ……あふぅ……」という声が熱気と共に部屋の中まで漂ってくる。そう、このビジネスホテルはラブホテルを改装したものだったのである。

・緊張感のあふれる空気が流れる

いずれにしても、ラブホテルに男同士で行くと、実に不思議かつ、緊張感のあふれる空気が流れることになる。「こいつ、もしかして本当にゲイで、寝ている隙に……」という妄想や、「もしも仮に、俺がいまアイツ(男)にキスしたら、アイツはどう反応するだろうか……」などという妄想が頭を駆け巡る。

アイツがベッドに寝転んだ。「あー、疲れたっすねぇ」とか言いつつ、トランクスのパンツ一丁でベッドに寝転びスマホをいじくっている。なんという無防備さであろうか。パンツの隙間から大事なモノがチラ見えしそうな無防備さである。そして……!!

・とまらぬ妄想

スマホをいじくる同室のアイツが「風呂、気持ちいいっすよ」と、私にシャワーを浴びることを薦めてくる。気持ちいいのは知っている。だが、この言葉をそのまま受け止めていいのだろうか。何かの “流れ” を促していないか? シャワーを浴び終え、バスローブ姿で登場したら、いきなり電気を消されたりはしないだろうか。

今はスマホをいじくっているが、自分の股間をいじくりはじめたら、私は一体どうしたらいいのだろうか。そんな妄想が頭のなかを駆け巡り、ついつい疑心暗鬼になってしまい、なぜか普段よりも、お互いの距離感が遠くなったりするのである。

・なぜドキドキするのか

もしこれが単なるビジネスホテルのツインルームであれば、こんな気持にはなるまい。ラブホテルだからこうなるのだ。「あれは一体なんなのか」と問うてみたが、答えは「ラブホテルだからこうなる」のだ。お互いの信頼関係と友情を深める意味でも、一度くらいは親友とトライしてみてはいかがだろうか。いい経験になるはずだ。

執筆:GO羽鳥
GOさんのシリーズコラム『あれは一体なんなのか。

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