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冬の味覚と言えば牡蠣(カキ)! 栄養豊富で他の貝類より濃厚でクリーミィな味は「海のミルク」とも言われている。

その牡蠣の名産地と言えば広島県である。もちろん広島の牡蠣は大ぶりで美味しいのだが、今回は牡蠣の隠れ産地をご紹介したい。石川県北部の能登半島も知る人ぞ知る名産地なのである。

■石川県七尾湾の「能登かき」
能登半島でとれる牡蠣のほとんどは七尾市にある七尾西湾で養殖されたものだそうだ。なかでも有名な七尾市中島町に行くと、直売所から食事処までそこら中に「能登かき」ののぼりが立っている。

まさにこの1~2月が最盛期だ。昼どきに行くと、どこの直売所も人でいっぱいだ。やはり知る人ぞ知る産地であるようだ。

■能登かきは小ぶりな身に旨味がギュっとつまっている!
広島をはじめとする瀬戸内海のものより、やや小ぶりだ。聞けば七尾湾は栄養豊富な海であるため、牡蠣も通常2~3年で出荷するところ、1年モノで出荷できるのだという。

中島町の食事処で、早速、殻付きの焼き牡蠣を注文。こちらは提供された牡蠣を自分で焼くスタイルだ。寒い日本海で育った牡蠣は、身がキュっとしまっていて濃厚ジューシィ! レモンも何も必要ない。日本海の磯の香りが最高の調味料である。

店によって異なるが、1個あたり100円前後から食べられるのも嬉しい。ちなみに記者(私)が訪れた店では1人前10個で1000円。小ぶりといっても10個はなかなかのボリュームだ。

■アレンジ料理も美味しい
また、アレンジ料理にも注目だ。提供されていた牡蠣丼は、ご飯の上に揚げた牡蠣と、すき焼き風に甘辛く味付けした野菜、そして卵黄をのせた丼である。シンプルながらも、サクサクの衣に牡蠣のクリーミィさと甘辛い野菜の相性は抜群! 定番の焼き牡蠣や牡蠣フライもいいが、このようなアレンジ料理が提供されるのも産地ならではである。

■能登の牡蠣シーズンは4月頃まで続く
牡蠣のシーズンは冬。能登の牡蠣関係のイベントのピークも1~2月である。だが、やはり寒い地域であるためか、一部の直売所では4月頃まで楽しめるという。今年、牡蠣を食べ損ねてしまった人は能登へ牡蠣を楽しみに行ってはいかがだろうか。

(写真、文=沢井メグ

▼牡蠣は10個で1人前!

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▼一般的に能登かきは小ぶりというが何やかんやでそこそこ大きい

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▼定番のカキフライ

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▼お吸い物

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▼こちらが牡蠣丼だ

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