日増しに気温が高まり、夏を感じさせる陽気が続いている。梅雨を迎える前に、夏になったんじゃないのッ!? と思うような暑い日さえあるほどだ。まったく、こう暑いとかき氷でも食べたくなってしまうのだが、東京・谷中に最高の店があるのをご存知だろうか? かき氷専門店「ひみつ堂」だ。

えッ!? 年中かき氷出す店なの? 冬も営業してるのかな? さまざまな疑問が湧いてくるのだが、行ってみてわかったことがある。それはここのかき氷は超ウマイッ! ということだ。冬でも食べたくなるレベル、夏ならなおさら食べたいっしょ!! しかも種類が豊富でめっちゃ迷う~ッ。

お店は谷中の商店街「谷中銀座」の外れにある。繁華な通りには、惣菜屋さんや甘味屋さんが数多く立ち並び、テレビでも話題の名店には昼ごろになると列ができているのだ。にぎやかな通りを後にして、わき道を少し入るとお店がある。本当にこんなところに、かき氷の店があるのか? と疑わしく思ってしまうのだが、店前に行くと長い列が。かき氷だけで行列ができる店なんて、今まで聞いたことがないぞ。

・メニューが豊富で真剣に悩む
天然水の氷を使い、自家製無添加のシロップをたっぷりかけたかき氷は種類が豊富。これまでに考案されたメニューは80種類以上あるというから驚きだ。それらが季節ごとに変わる。日ごとにメニューは変わっているために、すべてを食べつくすには、毎日通わなければならないだろう。ちなみに記者(私)が訪ねた日のメニューは、以下のようなものだ。

うぐいす桜(限定メニュー) 900円 
ほのか桜 800円
甘夏 800円
ひみつのいちごみるく 800円
まっちゃみるく 800円
生メロン 800円

……など、計12品。定番「いちごみるく」も捨てがたい、「まっちゃみるく」「生メロン」はお店のおすすめ。「甘夏」は今が旬なのだとか……。う~ん、だめだ絞りきれない。何を食べても「あっちの方も食べてみたかった」となってしまうッ! ここはいっそ、今が旬ということで甘夏をチョイスした。

・品切れ続出、メニューはどれも人気
オーダーは前金制、先にお金を払って席につくと、かき氷が提供される。この日は大変込み合っていて、座って待っている間に次々とメニューが売り切れになっていった。幸い甘夏は品切れになることなく、無事に味わうことができた。もしも、訪ねたいという人はできるだけメニューを絞ったうえで、早めの時間に足を運ぶことをおすすめする。いつどれが品切れになってもおかしくない。

・「果肉たっぷり」のシロップがたっぷり!
席について待つこと約20分、ようやくかき氷が目の前にあらわれたッ! 非常にきめ細かい氷は、まるで綿雪のようだ。そのうえからオレンジ色をした甘夏シロップが滴るほどたっぷりかけられている。よく見ると、果肉が見えるではないか。香り立つ甘夏のにおいに、思わずヨダレがあふれ出してくる。一口食べると、甘酸っぱ~いッ! 天然氷は弾けるようにとけて、口のなかを一瞬でクールダウン。それと同時に芳醇な果実の酸味が鼻から抜けていくようだ。甘すぎない、酸っぱすぎない。絶妙なバランスに感動さえ覚える。

・メニューに迷ったら「いちごみるく」で行け!
甘夏も最高だったのだが、他のメニューも魅力的すぎた。とくに練乳とシロップたっぷりのいちごみるくは、他のテーブルをはた目に見てても、おいしそうすぎるッ! 初めてお店を訪れる方は登竜門的に、いちごみるくをオーダーした方が良さそうだ。次いでまっちゃみるくも人気のようなので、季節のおすすめに迷わされずに、かき氷の王道を選んだ方が良いだろう。その先は、次回以降の楽しみにとっておくべきではないだろうか(記者は、いちごみるくからやり直すつもりだ……)。

■店舗情報 かき氷専門店「ひみつ堂」
住所:東京都台東区 谷中 3の11の18
営業時間:11:00~20:00
定休日:月曜日

レポート:フードクイーン・佐藤
Photo:Rocketnews24

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▼ 豊富なメニューに目移りしてしまう。全部で80種以上あるのだとか

▼ 年季の入ったかき氷器(手動)

▼ 器からこぼれそうなかき氷「甘夏」

▼ 甘酸っぱいシロップと天然氷が最高!

▼ 生いちごお~れも激ウマッ

▼ お店にはずっと行列が

東京都台東区 谷中 3の11の18