日本滞在歴10年以上、やたらと日本のラーメン事情に詳しいタイ人男性がいる。彼の大好物は、ずばり日本のラーメンであり、東京都内の有名店はほぼ制覇。さらに週に2度は必ずラーメン二郎に通うという強者である。
そんなラーメン通のタイ人に、ふと「バンコクにもラーメン二郎的なお店はありますか?」と聞いてみたところ、予想外の「ありますよ!」という返事。ホントかよ!? これはもう行くしかない! ということでタイのバンコクに飛んでみた!
・創業62年の「労働者中華麺」
彼の言うバンコク版ラーメン二郎は、中華街の裏路地にあった。店名は「バミー・ジャップンガーン」で、あえて日本語訳するならば「労働者中華麺」となる。1950年創業の伝統的なお店である。ちなみに看板にはタイ語しか書いていない。写真で行き方を説明してみたので参考にしてほしい。
席に座り、いざ注文。メニューは汁あり、汁なしの中華麺のみ。人気のメニューは汁なしの「バミー・ヘーン」だが、あえてラーメン二郎感を味わうために汁あり「バミー・ナーム」を大盛りで注文してみた。価格は30バーツ(約75円)だ。
・食べても食べても減らない麺
しばらくしてテーブルに置かれたのは……どでかいワンタンと、ドッサリと豚肉が入ったホッカホッカのタイ式中華風ラーメン。そこまでのデカ盛りではないが、箸で内部を探ってみると、見かけ以上に麺がギッシリと入っているではないか!
食べても食べても、麺は減らない。さらに、麺がどんどん汁を吸い、麺が伸びて前よりも量が増えたようにも感じられる。さらにさらに、汁もどんどん少なくなり、トロミも増加!
・これは「ラーメン二郎」というよりも……
そして私はハッと気づいた。これは……「ラーメン二郎」というよりも「天下一品」的な味ではないか! いずれにしても、どちらのラーメンも完食するには万全なコンディションが必須。そして今回の「労働者中華麺」もまた、完食するには完全なる空腹と、ドッチャリ豚肉に負けない胃袋の強さが必要不可欠だ。
なにげにお客の絶えない人気店なので、バンコクに行った際は是非ともチャレンジしていただきたい。
【バミー・ジャップンガーン】
住所:Soi 23, Charoen Krung Rd.
営業時間:9:00~19:00
定休日:不定期で月2回
写真:ロケットニュース24
▼お店はこの路地(ソイ)の奥にある。
▼この路地に行く目印はこの看板だ!
▼いかにも中華街の路地。いかにもバンコク!
▼イイ匂いがしたら、そこが「労働者中華麺」だ!
▼炭火の超強力火力で一気に茹で上げる。
▼このチャーシューが労働者の胃袋におさまる。
▼汁なし(バミー・ヘーン)の状態。
▼汁あり(バミー・ナーム)は、これにスープを入れて……
▼うまそう!
▼いつもお客さんがいっぱい。
▼歴史古き、信頼のあるお店なのだ!