北九州市で宮城県石巻市のがれきの試験焼却がはじまった。試験開始から2時間半を経て、施設周辺4カ所の放射線量は焼却前と変化がないことが報じられているのだが、とあるイラストレーターが公開した「放射能拡散予想図」と呼ばれる地図が物議をかもしている。
その地図には、同市を中心に九州・四国・中国地方が掲載されているのだが、この拡散予想には数値的な根拠がないというのだ。この地図に対して、「想像力と直観が大事」との意見もあるのだが、その一方で「ひどい妄想」や「説得力がない」などのコメントが相次いでいる。
この地図をネット上に公開したのは、イラストレーターで著作家の大内正伸氏。雑誌でも連載を持つ大内氏は、試験焼却の始まった当日に「瓦礫焼却による放射能拡散予想図(季節風を考慮)」(Twitterより引用)をTwitterに投稿した。
その後に他のユーザーに「この資料は、どこが予想した図でしょうか。拝見してショックを受けています」と質問されると、「私がグーグルマップとフォトショップを使って「おそらくこんな感じだろう・・・」と作図したものです。数値的な根拠はありません」(Twitterより引用)と返答している。このことについて、一部のユーザーからは賛同的な意見もあるのだが、多くのネットユーザーからは次のようなコメントが投稿されている。
「子供の落書きでも良いって事か」
「不安を煽りたいのならもっとうまくやるべき。下手すぎる」
「これはひどい妄想」
「別の意味で想像以上のモノがでてきた」
「デリケートな問題だからこそ想像で描いたとか無い」
「完全におっさんの妄想じゃねえのw」
「アカン」
「根拠がない? これはひどい」
「地図に落書きをしただけですね」
「説得力皆無すぎてうける」
「本当、何でもアリになってますな」
「根拠なしとか酷すぎ」
……など。数値的な根拠がないことに疑問を持つ人が少なくないようだ。「おそらくこんな感じだろう」と言われても、それをどう判断してよいのか迷ってしまう。できれば数値的な根拠に基づいたものを、公開した方が良いと思うのだが……。いずれにしても、この予想図をめぐってしばらく議論が続きそうだ。
参照元:Twitter @tamarinSHIZUKU,toggether