中国に行ったことがある方ならよくご存知だろう。中国のトイレは汚い。息ができないほど汚い。なかには日本の汚め公衆トイレの100万倍は汚いというカオスっぷりを露呈しているトイレもあるくらいだ。
首都・北京ではそんなトイレ事情を改善すべく新しい規定が公表されたそうだ。それ自体はいいことなのだが、内容が珍妙すぎると話題になっている。
先日発表された「北京市主要業界公衆トイレ管理服務基準」だ。公園、観光地、駅、病院など多くの人が集まる場所のトイレをより衛生的にしていくことが目的の規定だ。衛生的なトイレは公衆衛生には欠かせない項目である。
新規定の内容はなかなか厳しい。目玉規定は「トイレ内のハエは2匹まで」。トイレの中のハエの数まで決めてしまったのである。
これについて中国市民は
「何やそれ!?」
「あほらしすぎワロタ」
「史上最強の規則(笑)」
「誰が数えるねん」
「ハエ監視員とか作るの? 雇用対策?」
「逆に言うと2匹までOKということだ!」
「ハエもついに市民権ゲットだぜ」
と、新規定に戸惑いの声をあげている。
「もし3匹以上ハエがいたらどうなるんだ!?」とツッコミを入れたくなるが、これに対し当局は「強制ではない、あくまで基準だ」としている。なお、この「ハエ2匹まで」のほかに「ゴミは2つまで」「ゴミは30分以上放置してはいけない」というルールも追加、またトイレの臭さレベル別に星をつけることも検討しているらしい。
トイレがキレイであることに越したことはない。だがハエを数えることでそれが実現できる可能性は未知数である。